インタビュー
一番マッチングした私がCTOに聞いてみた!Yenta マッチング・活用のコツ
2019.05.15
私、まーけっち代表取締役山中思温はYentaをかなり活用していたら、まさかのサービス開始以来3年で1番マッチングした人
にYentaから公式に認定され、社内でいじられました。笑
Yentaはとても活用させていただき、素晴らしいサービスだなと思う反面、使い方にもコツがいるなぁ~と思い、
マッチングのコツとお勧めの使い方をYentaの開発責任者の岡様に伺いました。
事業の立ち上げにはノウハウや人的リソースが必要です。
最適なタイミングで必要な仲間が見つかれば、自社のサービスや商品を改良し、成長させてくれる一助となるでしょう。
そこで利用できるのが、ビジネスに特化したビジネスマッチングサービスです。「今、求めている」人やスキルと出会うことができるようになります。
※下記の記事でも、新規事業のニーズ検証の手法・ツールとしてビジネスマッチングサービスをご紹介させていただきました。
実は危ない新規事業のニーズ調査……リサーチで成功に導くには?
今回の記事では、審査制AIビジネスマッチングアプリ「yenta」を運営する、株式会社アトラエ CTO の岡利幸様に活用の秘訣について伺いました。
「外部の知見を得ること」の重要性と難しさ
「事業を推進する上で、外部の知見を取り入れることが重要」とは、よく言われることですよね。
しかし、初めて「新規事業を検討する」、または、「サービスや製品などの大幅な改善を行いたい」という場合、今まで必要なかったため、組織内にそれを推進する十分な実績・知見を持った人がいることはほとんどありません。
新しい市場や顧客にアプローチする際、現場の実情や課題についての情報がカギとなり、その業界に詳しい人の協力は不可欠です。
ビジネスマッチングアプリであれば、社員の採用・選考を進めるよりも、ピンポイントで素早く、必要な外部知見(所属企業・業界・保有スキルや経験など)を得ることができるのです。
一例として、yentaを使って人脈を増やした記事がありました。
1ヶ月で100件。1日あたり3件は、本当にすごいですね。
「ビジネスマッチングアプリ「yenta」で人脈が1ヶ月で100件超できた話」
まーけっちでも、企業向けの新規事業に最も重要な「顧客観察」にyentaを活用!
実は、筆者の私もyentaのリリース初期から何度も活用しています。
企業向けの新規事業にまず必要で、最も重要ともいえることは何でしょう?
そう、「顧客観察」です。
「顧客観察」というのは、ターゲット顧客のニーズを発掘・検証することです。
中長期的な市場規模動向を見るのも大切ではありますが、身近な現場の課題と解決ソリューションを抑えなければ意味がありません。
そこで、救世主となったのがyentaです!
フル活用して「顧客観察」を行いました。事業案が成功するのかどうかを仮説検証するためです。
yentaを使ってターゲット顧客に会い続け、新規事業のニーズがあるかないか、1年近くヒアリングや顧客観察を続けました。
まーけっちの事業案はいくつもありましたが、その中の1つにニーズと価値の再現性があると判断できました。
その結果、ターゲット層のマーケターのうち、80%以上から「実施したい」という声が上がり、そのうち50%がトライアル案件の契約にいたりました。
KPIに置いていた「リピート意向率」50%以上も達成できたのです。
まーけっちの社名や事業骨子、検証方法を考えてくれた最初のメンバーも、実は、yentaでお会いした方なので、yentaがなければ今の会社はなかったと断言できます。
自分自身でもyentaの価値を実感したので、今回は、より皆さんに活用していただきたいと思い、yentaの運営会社の株式会社アトラエCTO の岡利幸様(以下 岡様)にお話を伺いました。
(インタビューアーは 株式会社まーけっち 代表取締役 山中思温(以下 山中)です。)
山中 :いきなりですが、私もyentaを凄く活用しています。素晴らしいツールですね!
岡様 : ありがとうございます。僕も自分がもっと若いころにyentaがあったら、もっと早く成長できていた気がしてます。笑
新しい事業のアイディアの壁打ちや、最初のコアユーザーを見つけるところとかで、めっちゃ使いたかったです。
◆事業フェーズごとに活用!:①企画・アイディア出しフェーズ
山中 : 色々詳しく聞かせてほしいです。まずは、事業フェーズごとのyentaの活用の仕方について教えてください!
岡様 : 2つのフェーズがあると思っていて、yentaはどちらのフェーズにも使っていただけます。
1つは 形作るフェーズですね。 アイディアなどを具現化していく過程です 。
2つ目は事業を加速させていくフェーズです。
例えば、起業したいと思っていた2人がyentaで出会って、事業の可能性を模索して起業したケースとか。
※詳しくはこちら
yentaでの出会いから起業!業界の構造にイノベーションを起こすFintechスタートアップの立ち上げ秘話!
岡様 : エンジニアではなく、技術にも詳しくない人が、外部のテクノロジーに強くてすでに取り組んでいる企業の事例を聞いて、社内でもできるかも!と自信をつけて動き始めるケースや、
まだ社内で通せるほどではないアイデアなど、何となくのモヤモヤを社外の「適切な人」とディスカッションして、事業の解像度をあげて進めることになったケースなど、様々です。
実際にいろんな業界の実情とかがわかるというのも大きな価値ですね。
※秘訣① 毎日のマッチングレコメンドの「会いたい」は本気で会いたい人にだけ!
山中 : その「適切な人」に会うコツってありますか?
岡様 : AIで最適化していくので、毎日の会いたいかどうかのスワイプはきちんと判断してもらえた方が確実に得をするようにできています。より適切な人と会えていくように作りました。
山中 : 私、適当に全スワイプしちゃってました、すいません。笑
岡様 : 忙しい経営者さんには多いですね。笑
でもせっかくマッチングした人とは、一定のやり取りをしてほしいのが運営側の意図なので、きちんと考えてスワイプした方が、相性の良い人がレコメンドされる仕組みにしています。
事業企画に必要な「現場の課題」を得られる
岡様 :Googleだと、一般的に広く知られているような情報にはアクセスできるけど、課題解決につながるほどのきっかけとか、現場の人しか知らないような一次情報にはアクセスがしにくいと思うんです。
ネット上に落ちているビジネスの課題解決とかノウハウ系の情報は結果論で書かれているケースが多いので、そのまま参考にしてもうまくいかないことって多いですよね。
yentaだとマッチングした相手と直接会って話せるので、課題解決までの全てのプロセスが聞けることや、各業界や各サービスの一次情報を得ることができるので、そこが単なるネット検索とは異なる優位性ですかね。これは良い人脈やコミュニティを持っている人にとっては当たり前のことですが、yentaはその良質な人脈やコミュニティを活用したネットワーキングを、より円滑に行えるようにしたアプリだと考えています。
山中 : 現場の具体的な課題はインターネットにはなかなか書かれないですもんね。
岡様 : そうですね。yentaはディスカッションを行い、正しく「次につながる情報」が得られるのが価値となるように設計しました。
山中 : アクションに活きるのは素敵ですね。でも、なかなか行動には移せないものです。
やはり、モヤモヤしている段階でも、1歩目は早めに踏み出すほうがいいのですか?”
岡様 : そうですね。あまり気負いすぎるのもよくないですが、最初のマッチングでは、ぜひ自分からメッセージを送って一度会ってみることをオススメしています。
私の友人の中にも、マッチングした人の中から一人会ってみたら、いろんな人に会うことにハマり、yentaのヘビーユーザーになった人が大勢いますね。
山中 : 知らない人に会う1歩って、まだ重たいですよね、やっぱり。私も最初の1歩は勇気が必要でした。
岡様 : 社外の人と1対1でランチしたことがある人ってまだまだ少ないですよね。日本ではネットワーキングの文化もあまり根づいていないので、最初に誰かに会ってみるハードルは、一定あるサービスモデルですよね。
山中 : 1歩を踏み出して使ってくれる人はどんな人が多いですか?
岡様 :知的好奇心が高く、セレンディピティ的なものの価値・可能性を感じている方が多いですね。あとは、企業や採用など利用する目的が明確な人は動きやすいです。
◆事業フェーズごとに活用!:②事業加速フェーズ
山中 : 加速させていくフェーズの方ではどういう使い方のコツがありますか?
岡様 : 一つは、普段のスワイプで、事業的に相性の良さそうな人を選んだり、フィルタ機能(※有料)を使って職種や年齢など、条件を絞ってもらうとかですかね。
もう一つは、過去にマッチングした人をフリーワードで検索できるので、
今は興味が薄くても、今後話を聞きたくなる可能性がある人なら、「会いたい」にしておいてもらえると
お互いの熱量が高まったタイミングで会って、生きた情報を得られたりします。
山中: 直近話を聞きたい人じゃなくても、今後を見据えてマッチングしておくとベターということですね。
岡様 :今まで自分たちでも気づかなかった新しい成長の種を探すことには非常に有用です。
働き方も多様化していく中で、週一なら手伝えますよという人も多いので、マッチングしているスペシャリスト系の人が協力してくれることになるケースも多々あります。
イメージとしては、半分は予想通りの出会い、半分は想像を超えた提携やパートナーシップに繋がるケースですね。
山中 : 特にマーケティング周りは、開発よりもさらに切り出しにくく外注がしにくいため、ちょっとしたフォローのニーズ多いです。採用するほどではないけど、実はすごく必要なノウハウって多いんですよね。
岡様 : そういったニーズは、外部ブレイン求めている企業・転職するほどでもないけどノウハウを提供したい個人と、両者ともに増えていますよね。
マーケティング・リサーチでも最適なマッチング!
山中 : マーケティング関連の仕事のマッチングも起きていますか?
岡様 :フリーランスになった人は結構いるみたいです。yenta使っているうちに、手伝ってと言われて、どんどん仕事をもらえるようになったり。
山中 : それはすごい。どういう関わり方が多いんですか?
岡様 : 運用業務というよりはマーケのコンサルでプランニングやコンサルティング・ブランディングなど企画やかじ取りが多いみたいですね。
山中 : それは、すごくわかります! サービス全般や対象ユーザーのことを理解したうえでマーケティング設計できる人は少ないです。業務が見えている運用は既存の担当や、代理店さんに任せておけばいいです。逆に外で見つかればラッキーで、頼るべきですもんね。
岡様 : マーケの上流のことができる、サービスの思想まで理解してくれて、アドバイスをくれる人はかなり少ないので、事業主側も会えるとすごく嬉しいんですよ。
SNSマーケティング運用などのセンスを持った人が使うし、これは、直接受けやすいケースですね。
山中 : 私も、リサーチやマーケティング周りで、発注・受注どちらのケースもありますが、やはりノウハウ系なので企画や上流の仕事が多いです。
ほかにもデザインなどをお願いしたこともあります。やはり、その人ならではのノウハウがいいなと思っていたのと、もう1つ利点がありました。企業経由よりも費用も抑えやすく、スタートアップのプロダクトづくりとしてはかなり助かりました。
後編へ続く:事業フェーズごとに活用!:③番外編 ポジショントークなし! 社外から学んで、社内に生かすケース
◆リサーチ×プロモーション独自ノウハウ資料がダウンロードいただけます!
「新規事業を成功させたい!」「商品やサービスを求める人にもっと届けたい」
本気でそう思う方であれば、
ユーザー理解とマーケティング最適化は、必ずお役に立ちます!
対談者プロフィール
- 氏名
- 岡 利幸
- 所属企業
- 株式会社アトラエ
- 役職
- CTO
- サービス
- 審査制AIビジネスマッチングアプリ「yenta」
- IT/Web業界の求人メディア「green」
- 組織改善プラットフォーム「wevox」
- SNS
- quiita
- Wantedly
- 受賞歴
- Graph Hack Award 優秀賞
-
経産省主催「HR Solution Contest」準グランプリ
◆著者プロフィール
株式会社まーけっち 代表取締役社長 山中思温
マーケティングリサーチのシステムとデータの提案営業を経験後、 最年少で事業部を立ち上げ、
アンケートアプリの、若年層国内ナンバーワンを達成。
ゲームやアプリ、EC、最新デバイスなど、大手・中小・スタートアップ100社以上の支援経験があり、
施策改善にて売り上げ3倍、CPA半分に削減などの実績がある。
リサーチの重要性と併せて、コストや施策への活用の課題を痛感し、利用障壁と成果へ直結させる為、
リサーチ×マーケティング支援事業の”株式会社まーけっち”を創業。