テクノロジー
マーケティングオートメーション 無料サービスを徹底比較
2019.02.05
マーケティングを行う上で、結果の分析というのは切っても切れないものです。
成果や成果に対するKPIがどのようにして達成されるのかを、データを元に仮説を立て、検証していく作業が必ず必要になります。では、そのデータ分析はどのように行えばよいのでしょうか?
マーケティングをおこなう上で助けになる無料サービスをご紹介します
無料の広告支援サービス
Google Analytics
まずは、Google Analyticsのご紹介です。
WEBマーケターにとっては、とても馴染みの深いものでしょうが、改めて解説させて頂きます。
Google Analyticsとは、Googleがホームページ管理者に対して無料で提供しているデータ取得ツールです。
Googleアカウントを作成し、タグを発行、そのタグをサイトの適切な場所に設置するだけで、WEBサイトのユーザー閲覧に関するありとあらゆる情報を得ることができます。
専門用語や、ツールの操作など覚えたり慣れたりしなければいけないことも多いですが、いざ覚えてしまえばこれほどにマーケティングに役立つツールはありません。
Google Analyticsでは主に以下の情報を閲覧することができます。
-
- ユーザーの流入経路
- ユーザーの属性
- サイト内各ページの閲覧に関する情報
- CV数
それぞれの指標について、簡単に解説を行いましょう。
・ユーザーの流入経路
あなたのサイトに入ってきたユーザーがどこから来たのか、が明らかになります。GoogleやYahooなどの検索エンジン経由なのか(オーガニック流入)、別のサイトからリンクを踏んで来たのか(リファラー)、ブックマークやURLの直接入力なのか(ダイレクト)、有料広告流入なのか(ペイドサーチ)なのかなど、ユーザーの流入経路を知ることはマーケティングを行う上で非常に重要になります。
・ユーザーの属性
サイトを閲覧しているユーザーの年齢や性別、住んでいる地域などがわかります。
・サイト内各ページの閲覧に関する情報
各ページがどのくらい閲覧されていて、閲覧には何分ぐらいかかっていて、そのページでサイトを見るのをやめたのか、それとも他のページへ移動したのか、などがわかります。
・CV数
サイト上には、必ずユーザーに到達してほしい目的があるはずです。通販サイトではあれば、商品購入、サービスサイトであれば資料請求や問い合わせなど。それらをCV(コンバージョン)と呼びますが、サイト上でどれだけCVが発生し、それはどのページからか、または何を経て流入したユーザーなのか、などが明らかになります。
これら以外にもGoogle Analyticsから得られる情報は多数ありますが、主に以上のデータについて得ることができればサイト上でのマーケティングの課題が明らかになり、どこを伸ばして行けばよいのか、どこを改善すべきなのかを知ることができるでしょう。
BRICK
BRICKはテクロコ社が運営する、Google Analyticsレポートツールです。
基本的に、Google Analyticsと連携して使用するために、Google Analytics以上に得られる情報があるわけではありません。ただ、前述の通りGoogle Analyticsは使いこなすのに若干の技術と知識が必要です。
BRICKはレポーティングを、あまり詳しくない人でも簡単におこなうことが出来るようにするためのツールです。
マーケティング用語は可能な限り、平易な日本語に変換され、(セッション→訪問数、リファラー→参照元サイトなど)
初見でも十分に理解できるような作りになっています。
また、Google Analytics上のデータを整理し直し、クロス分析などを行った上で、レポートとして表示されるため
レポーティングにかかる時間を大幅に短縮できるだけでなく、Google Analyticsを単に閲覧する以上に詳細な分析が可能になります。
特に、流入経路別のCV数分析などは、とても見やすくおすすめです。
また、さまざまな指標の1年分のグラフも見ることができ、成果に対する進捗の推移などが視覚的にわかります。
7日間は無料で利用できるため、まずは登録して使ってみるのはいかがでしょうか。
無料のデータマーケティング支援
データの分析がマーケティングの成功には欠かせないとお話をしましたが、データの分析は作業です。
また、データ分析の後の施策に落とし込んで実行するのにはかなりの労力が必要です。
以下の無料ツールを使えば、データ分析から施策までを簡単におこなうことができます。
Jucicer
PLAN-B社が運営しているJucicerは、データ分析とその後すべきことの提案まで行ってくれるツールです。
サイトに発行されたタグを埋め込むだけで、以下のことを行うことができます。
・ユーザーペルソナ像の作成
・サイト内のA/Bテスト
・WEB接客
・クロスデバイス分析
・CRM連携
これらの機能が無料で使用できるので、まずは利用してみるのはいかがでしょうか?
Google Analyticsのデータだけでは分析できない情報もJucicerを使えば、簡単に手に入ります。
特に、クロスデバイス分析(デバイスを超えてユーザーの動きを分析すること)は、一見の価値があります。
SimilarWeb
前項で紹介したJucicerは自社のサイトの最適化を行うために利用をしますが、
こちらでご紹介するSimilarWebは競合サイトの傾向分析に役立ちます。
競合のURLを入力すると、大まかな流入数や、閲覧の多い地域、ユーザーの流入経路などがわかります。
競合のサービスがどのくらいの閲覧があるのかがわかれば、目指すべき指標になりますし、
力を入れている地域や流入経路がわかれば、被らないような戦略を取ることも、逆に競合が弱いところに予算を投下してそちらで勝つ、などということも可能になります。
Google Analyticsでは自社サイトのデータしか閲覧できませんから、こういった競合サイトの数値がわかるツールは非常に貴重です。
無料版では、流入数、地域、流入経路しか閲覧できませんが、
有料版では、流入キーワードや広告出稿キーワードなども閲覧できますので、無料版を試した後に有料版に切り替えても良いかもしれません。
無料のマーケティングオートメーション支援
データ閲覧ツール、データ分析のツールを紹介しましたが、マーケティングはデータの分析から施策の立案、実施までが重要です。
では、施策の立案まで自動でやってくれるツールはないのでしょうか?無料で利用できるマーケティングオートメーションツールを紹介します。
Mautic
無料のマーケティングオートメーションツールとして紹介したいのがMautic(マウティック)です。
Mauticならマーケティングに必要な以下のことが無料で出来ます。
・リード管理
・サイト内のフォームを作成
・リードを追いかけるためのキャンペーン作成
・ユーザーのスコアリング
・ユーザーへのメール配信
サイトを閲覧した個々のユーザーのニーズを分析し、最適なアプローチをおこなうことが無料でここまで出来るのはおそらくMauticだけではないでしょうか。クラウド版の無料プランは2018年12月15日で無料版は終了してしまったようですが、パソコンにダウンロードして使う、オンプレミス版はまだ無料で使えるようです。
BowNow
BowNow(バウナウ)は大まかな機能は、Mauticと変わりありませんが、BowNowならではの機能もあります。
リードの管理の他に以下のことが可能です。
・閲覧したユーザーのIPから企業を特定する
・特定した企業から従業員数や業種で絞り込みができる
これらは主に、BtoB向けのサービスを運用している企業にとってとても有効なデータとなります。
どういう会社からニーズがあって、成約に繋がるのかなどを分析することで営業活動の効率化が可能です。
1,000件までのリード管理であれば無料で利用できるので、まず導入をしてみても良いかもしれません。
まーけっちで無料マーケティング支援
データ分析やマーケティングオートメーションに利用できる無料のツールをいくつか紹介しましたが、
これらの他に便利に使える無料マーケティング支援サービスを紹介します。
「まーけっち」は弊社で運営している無料のマーケティング支援サービスです。
まーけっちでは800万人の会員にアンケートを実施することで、多様化するユーザーのニーズを細かく分析し、
御社のサービスにぴったりマッチするユーザーのセグメントを洗い出します。
さらに、アンケート取得だけでなく、選出されたニーズのあるユーザーに対してサービスのアプローチを行うことも可能です。
アンケートの作成は無料で行って頂き、ノウハウの詰まったオリジナルの帳票作成シートをご提供。
設問の数や内容、順番に頭を悩ませることなく最適化されたものを使って頂けます。
まずはお問い合わせください。
データ分析から施策実行までを無料の支援ツールで
無料のマーケティング支援ツールについて紹介をしました。マーケティングにおいて重要なのは、データ分析、そして分析結果から導き出される施策の立案、実行です。これを一人で行うのはなかなか大変なもの。ツールはこれらのプロセスを助けてくれる強い味方になります。無料の支援ツールは機能制限もありますが、まずツールに慣れるという意味で導入してみて、本格的に運用を始める際に有料版や他の有料ツールを検討するとよいでしょう。
◆リサーチ×プロモーション独自ノウハウ資料がダウンロードいただけます!
「新規事業を成功させたい!」「商品やサービスを求める人にもっと届けたい」
本気でそう思う方であれば、
ユーザー理解とマーケティング最適化は、必ずお役に立ちます!
◆著者プロフィール
株式会社まーけっち 代表取締役社長 山中思温
マーケティングリサーチのシステムとデータの提案営業を経験後、 最年少で事業部を立ち上げ、
アンケートアプリの、若年層国内ナンバーワンを達成。
ゲームやアプリ、EC、最新デバイスなど、大手・中小・スタートアップ100社以上の支援経験があり、
施策改善にて売り上げ3倍、CPA半分に削減などの実績がある。
リサーチの重要性と併せて、コストや施策への活用の課題を痛感し、利用障壁と成果へ直結させる為、
リサーチ×マーケティング支援事業の”株式会社まーけっち”を創業。