テクノロジー
スタートアップのCOOが語るマーケティングのホンネ #マーケのホンネ vol.10 イベントレポート
2019.05.28
今回は、マーケティングイベントのまとめレポートです。
COOという立場からみたマーケティングの重要性やマーケティングについてのホンネを明かしてもらうイベントです!
「経営や事業視点でマーケティングはなぜ重要か?」
「経営目線に立ったからこそわかるマーケティングの課題って?」
「急成長するスタートアップのマーケティング活動はどのように行なっている?」
「急成長するスタートアップでマーケティング担当者が果たすべき役割は?」などなど、ホンネでディスカッション
イベント概要
- スタートアップのCOOが語るマーケティングのホンネ
vol.10 ( https://markenohonnne10.peatix.com/ )
お寺とご縁のない方が気軽にお坊さんを呼ぶことができる定額の僧侶手配サービス「お坊さん便」および定額葬儀サービス「よりそうのお葬式」を運営する株式会社よりそうの取締役COO 篠崎 新悟さんと、
学べる生放送コミュニケーションサービス「Schoo(スクー)」を運営する株式会社スクーの取締役COO 古瀬 康介さんご登壇
感想
プロダクト開発目線でのマーケティングについての議論の場だったが、実際に事業推進を進めていらっしゃる二人だからこそ、あるべき論だけではなくwetでリアルな話が聞けた。
特に、プロダクト開発とマーケ目線ではそれぞれのKPIが異なってしまうからこそ、マーケットの期待との乖離が生まれてしまう論点や、よりプロダクトのコアバリューを打ち出すために社会との接触点を模索する苦労などは、具体的で聞き手にとってもアクションに活かしやすい内容だった。
より今後のプロダクトの変化やマーケティング施策の打ち出し方に着目したいと感じた。
コンテンツ内容 雑多メモ
企画背景
モノ・サービスが売れなくなった今だからこそ、マーケティングが必要。ただ現状ではプロのマーケターが育っていないという課題がある。
「株式会社よりそう」のマーケティング
▼篠崎 新悟 氏
株式会社よりそう 取締役COO
新卒でAIGグループ アリコジャパン(現メットライフ生命)入社後4年間、ダイレクトマーケティング領域でマスプロモ担当。
2007年にリクルート入社。その後13年間、不動産ポータルサイトSUUMOの企画営業・組織長・事業開発領域担当として4領域を経験。2015年からの3年間はホームプロ(優良リフォーム会社紹介サイト)にて代表取締役社長として経営を担い営業部長・マーケ部長も兼任。
2019年4月より株式会社よりそうへ入社し取締役COOに就任。
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- 組織
- 各事業部ごとにマーケと営業を専属化
- 開発部は事業部横断で設置
- 組織
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- マーケ施策
- ペルソナ・CJM
- 整理していく
- ニーズ
- 意思決定
- 整理していく
- 集客の期待売上マネジメント
- サービス特徴によるマーケ施策の選定方法
- サービス上CVRがめちゃめちゃ高いという特徴がある
- なので、その特色に合わせたマーケ施策をおこなている
- サービス特徴によるマーケ施策の選定方法
- 顧客満足度マネジメントによるサービスレベル進化
- VOC(顧客の声)を製品改善にどう活かすか
- サービス自体がイケてるのか
- パートナー企業がイケていないのか
- ナレッジマネジメントが大事
- VOCをただただ集めるのではなく、定性的に、どのように品質向上に繋がるVOCを選定するのかが大事
- VOC(顧客の声)を製品改善にどう活かすか
- ペルソナ・CJM
- マーケ施策
※スライド資料等は非公開だったため割愛
「株式会社schoo」のマーケティング
▼古瀬 康介 氏
株式会社スクー 取締役COO
新卒でNECに入社後、2007年に株式会社リクルートに入社。「R25」のWeb事業に携わり、2010年から、不動産ポータル「SUUMO」のネットの企画・集客・事業開発などの業務を担当。分社化後、2017年株式会社リクルート住まいカンパニーの役員に就任し、ネット部門の責任者として従事。
2018年4月スクー入社。2018年12月取締役 COOに就任。経営企画、マーケティング、法人事業を主に管掌。
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- Schooの特徴
- オンライン動画で、コメントベースでコンテンツが増える
- 40万人の会員登録数
- 未来にむけて勉強する
- マーケ
- IT
- 常に学び続けられる環境に
- Schooの特徴
- 前提課題:日本人の「学ぶ意識」は低い その為、競争力は低下…
個の課題を解決するために……
- 学びを阻害する3Tを定義した
- 大変
- つまらない
- つづかない
この要素を根本的に変えていく!
- 学びを阻害する3Tを定義した
↓
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- 新・学びを阻害する3T
- 手軽
- 楽しい
- 学び続けられる
- 新・学びを阻害する3T
- マーケティング施策成功事例:人事無料キャンペーン
プレスリリースだけで1800人に登録してもらえた
- 「MissionとVisionに直結したOKR ”MVOKR”を独自で創り出し、目標管理に導入。」 ※更に業務が「わくわく」するようにアップデート
※OKRとは、「Objectives and Key Results」の略称で、組織が掲げる目標(ゴール)を目指すために、達成目標(Objectives)と主要な成果(Key Results)をリンクさせ、組織・個人の方向性とタスクを明確にする目標管理方法の一つです。
何故導入・運用を始めたのかというと、下記の「ハッピートライアングル」概念を追う為。 - スタートアップは特に重要視すべき
前提としている 価値を最大化する「ハッピートライアングル」
「世の中」「自社」「自分たち」で考え、ひずみをなくすこと
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「マーケティングのホンネ」パネルディスカッション
- 経営とマーケティング
- 良いモノ作れば売れるっしょ。(マーケいらないんじゃね)説
- schoo
- そんな事無い
- マーケティングが必要。
- なぜなら、マーケ施策によって、顧客の声が逆に入ってくる
- マーケは世の中との接点を創造すること
- schoo
- 良いモノ作れば売れるっしょ。(マーケいらないんじゃね)説
- 経営とマーケティング
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- よりそう
- マーケ必須。
- なぜなら、経営のMissionは以下の2つ。
- 事業成長
- 組織成長
- このどちらにもマーケはつながってくる。
- よりそう
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- ビジョン→経営戦略→組織→マーケと各レイヤーでどのように戦略を創っている?
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- schoo
- 経営にならないとわからないこともあるけど、現場じゃないとわからないこともある。
- 現場で嫌だったことは、自分の経営哲学ではしないようにする
- 必ず正解はないので、一次情報を手に入れるようにする。
- schoo
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- よりそう
- みんなでビジョンとかの見直しを創っている
- 組織戦略を成長させるためには、絶対に過去を否定しないこと
- どんな未来がくるか、だけを考えて戦略を伝える
- よりそう
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- どんなマーケチームを創っていきたい?
- よりそう
- 各事業・各PJTを横串で横断して考えられるマーケチーム
- schoo
- 経験者が入ってくれた方がめちゃめちゃ早い。
- ただ、個人と業務委託契約を結ぶことによって、知見を内部に入れられる。
- よりそう
- どんなマーケチームを創っていきたい?
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- 現場のマーケターが経営者視点を持つためには
- よりそう
- 中長期視点の概念を身につけること
- 3,6年のスパンで描ける
- 個人の能力をどうやって組織にシナジーを生むか
- その事業の意義やビジョンを、現場レイヤーに伝播させる
- よりそう
- 現場のマーケターが経営者視点を持つためには
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- schoo
- 情報と人が組織が広がれば広がるほど増える。
- だから2つが必要。
- schoo
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- 本質思考
- ありふれる情報から本質的な情報だけをピックアップしていく力
- 巻き込み力
- やろうとしていることは一人でできるようなことではない。
- だからバリュー最大化のために、人を巻き込む力が必要
- だからこそ、過去「気持ちの良い巻き込み方」をされた経験を覚えていくことが重要
- 本質思考
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以上です。
大変勉強になる内容でした!
◆最後に…
私達、まーけっちは、「ビジネスをもっと面白く」事業の成功に根差した、
リサーチ・マーケティング支援を追及しています。適切なリサーチ・マーケティング手法や戦略にご興味があるという方はお気軽にご相談下さい。
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リサーチ・マーケティング・ライティング・開発/デザインを手伝ってくれる仲間を随時募集しています。興味があるという方はお気軽にメッセージ・お問い合わせください。
(Facebookメッセージ等でラフなご質問も可能です!)
◆著者プロフィール
株式会社まーけっち 代表取締役社長 山中思温
マーケティングリサーチのシステムとデータの提案営業を経験後、 最年少で事業部を立ち上げ、
アンケートアプリの、若年層国内ナンバーワンを達成。
リサーチの重要性と併せて、コストや施策への活用の課題を痛感し、中小・スタートアップでも
リサーチやマーケティング施策の最適化をより手軽に利用できるようにする為、
リサーチ×マーケティング支援事業の”株式会社まーけっち”を創業。