「弱さ」 隠さない強さ。

自分はすごい、優秀である。

という思いが強いほど、理想と現実の実態との乖離に気付いたときにつらくなってしまう。そして、「向き合いたくない」「逃げたい」と思って、いつのまにか、誰かや何かのせいにする。そんな弱さすら出てくる。
弱さを直視することは更につらいし、周囲には悟られたくないものだ。

そんな弱い自分をひたすらに隠し、弱音を吐かず、弱いところを見せまいと頑張る弱さを見せる。

「心が弱いんだと思うよ」

WEINに参画して調度1年経ったタイミングのとき、部下を守るべきところ「いや、こういう理由があったし」とどこか他責になっていた自分。どうしても責任範囲を広げることにネガティブになり、自責や成長の階段を登れずに悩んでいた時、代表から厳しくFBを受けた。

「それは軸があるんじゃなくて心が弱いんだと思うよ」

ぐさり。
心底どきりとしたけど、「え、周りからはメンタルが強いっていわれるんだけどな」と、その時はその事実が辛すぎて受け止め切れていなかった。でもずっと引っかかってはいた。

心が強いとは?

そういえば、そもそも心(メンタル)が強いとはなんなのか。
私は、”自分の感情より「こうありたい」「こうあるべき」という理想を優先した言動ができること”だと思う。
感情の揺れに左右されない。感情をプラスの原動力としてポジティブな方向(高い目標やその達成のための努力)に向けられること。

 

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心が弱いとは?

心が弱いってネガティブな感情に引っ張られてしまう人
DVとか弱い人に暴力をふるう人は、腕力とか力は強くても、自分より強い人と戦う負荷は避けたいけど勝てそうな弱い人には衝動をコントロールできずにぶつけてしまうとっても心が弱い人。
(もし、よくキレる人を見かけたら、何に揺れているのか観察して、適切に対処して、あとは出来るだけ介入しないのがオススメです。論理が通じにくい人とのコミュニケーションコストは膨大なので、もしそれを行うなら自分を褒めてあげましょう。マジで。傷つき過ぎる必要もないと思います。)

この記事で伝えたいのは、「心が弱くてもいいからその弱さに向き合える方が、客観的に自分や他人のネガティブな感情(怒りや悲しみなど)に引っ張られすぎずにいられて、ずっと強くいられる」というちょっと逆説的な話。でも、パフォーマンスの壁は基本的に解釈やメンタルが壁になっている為、自分や他人の感情を客観視できるだけで本当爆上がりしたする。特に、弱さに着眼点を持つと、自分や他人の感情を受け入れ、それをなるべくゼロ化させたうえで、ピュアにあるべき行動をとれるようになるので、モヤモヤしている人は騙されたと思って、是非読んでみて欲しい。

感情が強いのは悪なのか

プラスの感情もマイナスの感情も、合理的判断の邪魔をする。
自分が良いと思っているとか、信念とか良いものであっても、「こうあるべきだ」とか自分の中に思考のクセとなってしまっていると、気付かずうちに問題のボトルネックを見つけるのを妨げる。これは本当に怖い。

大事な軸を明確にすること。その軸や信念を守って高い目標やミッションを掲げること
これには感情が必要。旗を立てるにも、やり切るためにも感情のエネルギーがないとそもそも成り立たない。

ただし、そこを上る過程では、出来る限り、前提のバイアスや感情をゼロ化して、ふらっとにものごとに向き合えると、これほど強いものはない。

強くたって弱くたって、もはやどうだっていい

そのときの自分のキャパを超えようとして、挑戦として取り組みの難易度が上がれば、挫折や負荷も増えるから感情の揺れの総量は増えるから、感情が揺れることも、ネガティブが強くなることもあってしかるべきではある。

おわかりだろうか。こうなってくると、大切なのは、メンタルが強い弱い論ではなく、弱さが露呈した時に、よりネガティブに落ちていくのか、受け止めたうえで出来る限りのフラットな思考で解決策を選定し、プラスの解決行動をとるか、良し悪しはその後の行動でのみでしか判断できない。

※メンタルが強いとされる起業家でもうつ病になるのは、元々メンタルが弱かったからではなく、比較的高いけど、挑戦の分プレッシャーも増えていくから。

 

弱さセンサーの有用さ

また、人は弱い。誰だって多少なりとも感情の揺れあるのだから弱さがあって当たり前なのだ。

人と衝突するとか、面倒な思考は避けたい。だけど、その弱さに向き合うのを避けると、後付けで言動の矛盾を自分なりに補完してしまう。これは無意識下でも起こるから自分自身でも気づけていないことが多い。

だから、自分や誰かの言動が、一見美学や信念に基づいていそうでも、他責が垣間見れることもよくわかってきた。少しでも違和感があった言動は、本当に信念を貫いているか?虚栄心や承認欲求の自分の感情起因からの固執がかなり含まれているんじゃないか?とWEINに入って、本気で自分や人と向き合うことで、弱さからの言動を察知するちからがかなり上がってしまったと思う。(弱さ自体が悪いとは全く思っていないので怖がらないでくださいね。笑)

何かうまくいかない?隠れた弱さを探せ

自分を特別視せず、極めて客観的に見てみると、あら不思議、びっくりするくらい物事の構造や課題のボトルネックが見えることがある。大体が、感情のインセンティブ設計の構造が出来ていないことに起因する。

例えば、A君は大好きなBさんに長い間沢山プレゼントを渡してきた。一生懸命作った手作りのものもあげた。Bさんは貰った手前、お礼を言って受け取ってしまう。A君はきっと喜んでいるに違いないと思っているけどBさんは内心迷惑にすら感じている。でも言えないから、一旦、A君のいないところでこっそり捨てる。

ここで、BさんがA君のためを本気で思って、本音を伝えて、A君がそれを受け止めれば、ずれは解消される。でも、A君は、「せっかくこんなに価値のあるものをあげたのに喜ばないなんておかしい」と怒って相手のせいにしてしまう。

これは、モノの価値のみに焦点を当てれば「次から欲しいものか確認してから渡そう、貰って嬉しいかももっと気にかけよう」と行動の改善のみで済む。だけど、モノ自体の否定に自分を重ねてしまうから、向き合うのが怖くて怒って、不要に関係性が悪くなる。そしてA君は、違う人にも同じプレゼントを渡し続ける。

このズレは、商売でも雇用でも色んなところに起きている。そして、それは、価値があるはずだから喜んで欲しい、価値がないというフィードバックに向き合いたくないという弱さがが隠れている。
逆にこの弱さを乗り越えて、真っ直ぐに改善していけば、提供価値や感謝されることにのみフォーカスできて、提供したものと得られる感謝や対価の構造が崩れることはなくなる。

弱さに本気で向き合えたら無敵😁

やりにくさとか、伝えにくさを感じたら、それはどこかに自分をわかって欲しいとか、そのために誰かを非難したいとか、弱さが隠れている。
でもそれを一呼吸置いて、客観視して、相手のためや組織のための純度100%の視点や言動に出来たなら、本当に行動しやすくなるし、あとは、受け手の個別の問題と捉えれば、過度にストレスも感じなくて良くなる。

自分を変える勇気を持とう

WEINに入って2年、沢山の挑戦、また、周りで沢山の挑戦者の言動を傾向を観察できる機会に恵まれた。

やっとわかってきたのは、
弱さひっくるめて自分の課題や思考のクセの課題認識がないと、変えようとさえ思わない。自分のなかに無意識にある固執や思考のクセを顕在化させるには、まず弱さに徹底的に向き合うことが必要。その上で、その弱い部分(怠惰とか、自動思考とか)を変えるには実はかなりの思考負荷(エネルギー)が必要である、ということ。

自分の感情に打ち勝つことには意外と勇気がいる。心の中で「うんしょ!」と言うイメージ。そんな経験は本当の意味の自信を作る。

弱さを隠そうとせず、向き合って変えていける人はどんどん成長して、仕事のパフォーマンスも人間的な魅力度も上がる。まじで羨ましい。

いきなり強さを目指さなくてOK。許容とステップも大事

※偉そうなことを書いてきたため、一定言い訳をしておくと 私はいきなり強くなれない弱さがわかってきたので、とりあえず、自分の弱さになるべく客観的に見て向き合うことから始めています。愚痴とか弱さが出ることは一定許容することにしました。笑

ただ、ことマネジメントや育成側目線で考えた場合は特に、ある程度の弱さの許容や、階段を登るステップを描くための補助線を引くのは大事な大事な仕事なのではと思います。

弱くてダサいままな人VS魅力に変えてく人の見極めポイント

固執や思考の偏りが強いのは心の弱さの危険信号だが、弱いこと自体は悪いことではない。寧ろ強さへのモチベーションは弱さから生まれる。弱さを隠さず、向き合ってどんどん改善していくために欠かせない思考基盤があると思っている。※基盤なので、外部からは変えにくい。
今回は特別にそのポイントのスキル3つ、見極めポイントまで明かしちゃいます。

(採用や仲間を見極めるポイントとしては大変重要と思っています。見極めのための質問まで公開したら対策されてしまうので他社からクレームが来るかもしれないので、いつまで公開するかわかりません・・!笑)

①貢献欲求

「誰かの幸せに貢献していくための欲求」のこと。仕事とは他者への価値提供を行って対価を貰うもののため、=仕事のパフォーマンス共います。
※承認欲求との違い
承認欲求は他者に認められたい欲求。 アドラー心理学でいうところの他者貢献は他者に貢献すること。

□貢献欲求が必須なマインド
 ・目標達成意欲
 ・成長意欲

□貢献欲求の見極めポイント
・今まで頑張ったことのその根本の欲求
・今まで一番うれしかった時と背景や理由(その共通項)
・怒りが現れたときの源泉はなにか
  自分を良く見せたいOR自分の目的達成OR他者やチームの目的達成

②心理的柔軟性

「心理的柔軟性」とは、「今、この瞬間」への気づきを持ちつつ、自分が本当に大切にしたい価値に集中し、効果的な行動をとる能力のこと。

「自分は強い」と言う人はもうそれ以上強くならないし、「私はわかっていいる」という人はそれ以上学ばない。視座やパフォーマンスをガンガン上げていくには、自分に向き合って拡張することが不可欠。そのためには今までの自分の考えを捨ててみてフラット化して、変えていく力が必要。

□心理的柔軟性が必須なスキル
 ・客観視
 ・ロジカルシンキング
 ・課題発見能力

□心理的柔軟性 見極めポイント
・自分より秀でている人とその理由の分散
・FBをしたときにそのまま受け入れるか
  ※鵜吞みにしないか、自分の考えが入っているかの思考独立性との切り分けの解が出せるか

③自己効力感

かっこよさを作るのは自己効力感
人間の行動や成果に対して、「自分ならできる」と考えられることを自己効力感と言います。
問題や課題にぶつかった時、自分の行動で何とか出来る仮説のもと、合理的判断をするか、環境や他人の原因が大きいからと他責の態度を取るかは、根本の思考に「自分にどうにかできる=介在価値がある」と思ているかどうか。心の弱さはこの自己効力感の低さからきていて、少し高めるだけで周りの評価や態度は180度変わる。そうなると、感謝や大切にされることも増えてさらに自己効力感が増して良いスパイラルになる。
すなわち人生が変わる。さらに、その上で、自分が精一杯の言動を選び、介在価値にまで向き合い、改善のサイクルを回せたら最高。

※自己肯定感との違い
自己肯定感は、自分自身の存在を肯定できる・認められる力です。 できるかできないかは関係なく、できてもできなくても自分を受け入れることを自己肯定感と言います。

□自己効力感が必須なスキル

・自責
・解決志向

□自己効力感の見分け方
・ここ半年で成長したこと
※自己効力感ある人は自分の成功体験を知っている
・大きなプレッシャーやストレスにさらされたこと
・感情を乗り越えた経験、その時の思考

ポイントは以上です。

 

 

真のかっこよさは信頼


尊敬できるのは「介在価値で突き抜けたい」という思いが強くて、言動に現れている人。
信頼できる人は「かっこよく生きる」という信念を貫ている人。

「自分の信念はこれだ」とか、「自分が何とかするよ」と強くて頼もしいことばを言えてはいても、本当に、純粋にそれに沿えているかを突き詰めている人は少ない。(というか、言動の実現可否や解決可能性に誠実な人ほど、言葉に慎重になる)
ただ、貢献価値を大きくして自分の介在価値を増やす場合、パフォーマンスを磨く過程で必ず感情の揺れと痛みや弱さにぶつかる。その上で自身の弱さを隠さず、時にはさらけ出し、向き合って強さに昇華していける人こそ、ぶれないし、絶対逃げや他責を続けない。ダサいことをわかっているから、いつか必ずあるべき姿に向かう。それほどのかっこよさを貫く人ほど信頼できる人もいない。そんな人になれる未来は見えてないけど、少なくともそんな本当の意味でかっこよい人たちと一緒に働きたい。

弱さは強さになる

あなたの強さはあなたの弱さから生まれるもの
あなたはけして弱くない
強くないだけである

これは、弱っちい私を支えてくれている仲間がくれた言葉です。
日々周りに感謝できるようになったのも自分の小ささに向き合えたことが大きいですね。

■自身の課題・弱さに向き合える診断とは

 

突き抜ける才能&あふれる情熱

だからこそ生じる課題や困難。

異能?異端?ADHD・ASD・LD・柔軟性欠如・過集中・・

突き詰められることは類まれな「強み」。そのままでいい。

 

特性の違いを明確に理解し、任せるべきことは任せきる。トップの突破力が強いほどフォロー人材(幹部)には相応の経営視点や俯瞰思考、マネジメントやリーダーシップが求められ、大きな負担がかかる。

この点を理解し、採用や育成に投資をすると組織成長がはなはだしくなる

 

突き抜ける度合いに応じた周りのサポートレベルを

 

医療機関と連携し、医学的根拠に基づいた診断からの個のパフォーマンスと課題の明確化 最適配置

弱さや課題に向き合う診断に組織や適性興味がある方は是非お問い合わせください。

 

長文にお付き合いいただき本当にありがとうございました。ここまでしっかり読んでくれたあなたは本当に温かくて成長意欲も高い素敵な方なのだと思います。いつかどこかでお会い出来たら嬉しいです。

山中思温 2023年3月3日

 

◆代表プロフィール

株式会社まーけっち 代表取締役社長 山中思温

マーケティングリサーチのシステムとデータの提案営業を経験後、 最年少で事業部を立ち上げ、若年層国内ナンバーワンのユーザー数を達成。
リサーチの重要性と併せて、コストや施策への活用の課題を痛感し、中小・スタートアップでもリサーチやマーケティング施策の最適化をより手軽に利用できるようにする為、リサーチ×マーケティング支援事業の”株式会社まーけっち”を創業。

 

◎副業・フリーランス登録のご相談もお待ちしています!

 

 

◆適切な人事戦略を講じるための事業戦略やマネタイズのために

戦略の意思決定を誤らないために、最低限重要なことだけを明確にできれば、
費用や時間がかからない簡単なリサーチでも十分です。

また、アンケートプロモーションでは、プロモーションと併せてリサーチをおこなうなど、リサーチとしてのコストをかけずに広告効果の補助として適切なリサーチ・マーケティングを行うことも可能です。

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