ストーリーテリングの意味とは?メリットと初心者におすすめのコツも解説!

ストーリーテリングの意味とは?メリットと初心者におすすめのコツも解説!

この記事では「ストーリーテリングの意味やメリット」について解説しています。ストーリーテリングは人の心を動かし、行動させる魔法のようなテクニック。

僕自身、このテクニックによって人生を動かされた経験があり、その効果は身をもって体験しています。

その他にも「ストーリーテリングが有効なシーン」や、「初心者におすすめのコツ」について説明していくので、この記事を読めば、ストーリーテリングの意味を理解でき「人の心を動かせる話し方」が身につくでしょう。

また「ストーリーテリングについてもっと知りたい」という方は、以下の記事でも解説を行っているので、ぜひ確認してみてくださいね。

 

ストーリーテリングの事例について詳しく知りたい方はこちら

ストーリーテリングをマーケティングに活用する方法はこちら

 

ストーリーテリング(storytelling)の意味とは?

ストーリーテリング(storytelling)の意味とは?
ストーリーテリングは英語で直訳すると「観衆に物語を語ること」になります。

しかし、一般的な意味合いとしては「自分の伝えたいことを物語にして話すことで説得力を得る」というのが正しいでしょう。

このストーリーテリングというテクニックはさまざまなシーンで活用されていますが、特にビジネスシーンでは大きな効果を発揮しています。

ストーリーテリングの成功例

ストーリーテリングの成功例
定義上の意味を理解したところで、ストーリーテリングがどのように活用されているのかを見てみましょう。

今回は2つの事例を紹介します。

スティーブ・ジョブズのスピーチ

アップル社の創業者であるスティーブ・ジョブズは、自社の製品をプレゼンする際にストーリーテリングを活用していました。

例えばiPodのプレゼン時には「1000曲をポケットに」というフレーズで、携帯音楽プレーヤーの販売としては後発ながらもiPodは爆売れしたのです。

製品についてダラダラと説明するではなく「製品を購入した結果、どのような未来が手に入るか」という物語を鮮明に見せることで大衆の心を動かすことに成功しています。

ヤフオクにて定価の”18倍”で落札されたペンケース

2014年にヤフオクにて定価2,000円のただのペンケースが、約18倍の35,853円という高額な値段で落札される、という摩訶不思議な現象が起きました。

この現象が起きた要因は「販売者がペンケースの説明欄にストーリーテリングを用いたから」です。
かなり長い説明文なので全文を乗せることはできませんが、かなり短く要約すると「自分の苦難をともに乗り越えたペンケースであり『苦しみを優しさに変える力』がやどっている。人生に悩んでいる方の力になるはずだ」といった内容。

説明文には販売者がこれまで味わってきた苦難や努力について事細かに書かれており、僕自身読んでいると感情がぐいぐい引き込まれるような感覚に襲われました。

販売者はペンケースとしての価値ではなく「このペンケースにどれだけの想いが込められているか、そしてこのペンケースを手に入れることでどのようなご利益があるか」を具体的に記載しています。
そうしてストーリーを交えることで、ただのペンケースではなく、特別なペンケースだという価値を生み出したのです。

ストーリーテリングのメリットとは

ストーリーテリングのメリットとは
先ほどの例を見て、ストーリーテリングには絶大な効果があることをなんとなく理解してもらえたと思います。続いて具体的にどのようなメリットがあるのか、深掘りしていきましょう。

  • 印象に残りやすい
  • 自発的に行動させることができる

印象に残りやすい

ストーリーテリングを活用することで、聞き手の印象に残りやすくなります。
その理由は以下の2つ。

イメージするから

長々とした話をだらだらされるより、イメージのつきやすいインパクトのある話の方が印象に残りやすいですよね。
例えば電子レンジの紹介をするにしても「この電子レンジは1000Wの力で~」なんて言われても素人にはわかりづらく、眠くなってしまうだけ。
それよりも「着替えてる30秒の間に温めが終わります」と言われたほうがイメージしやすいですよね。

共感できるから

共感できるから
物語を交えることで聞き手は共感します。
この”共感”の何が良いかというと

  • 話の内容を「自分事」と認識し、前のめりで話を聞いてくれる
  • 共感することで話し手への信頼度が高まる

というメリットがあるので、話をするうえで聞き手から共感を得るというのはかなり重要なポイント。

自発的に行動させることができる

ストーリーテリングを活用すれば聞き手を自発的に動かすことができます。
例えば「自分の限界を決めずに挑戦しなさい」と言われても「ありきたりなこと言ってんなあ」としか感じませんよね。
しかし、ストーリーテリングを交えてこのように言われたらどうでしょう。

『サーカスの象は、足をロープで結ばれただけで逃げ出そうとしなくなる。それは赤ちゃんの頃に足をロープで結ばれ、逃げ出せなかった記憶をずっともっているからだ。今の巨体と力があればロープなんてすぐに引きちぎれるのに、やっても無駄だとあきらめているんだ。君はどうだ?自分の限界を決めてはいないか?挑戦しているか?』

後者のように話しをされると、強制されていないにもかかわらず行動したくなってしまいますよね。

余談ですが、僕は人生の岐路に立たされたとき、実際にこの話を思い出し、背中を押され、挑戦する道を選んできました。
この話を聞いたのは数年前ですが、この話を聞いたおかげで僕は後悔しない人生を歩めています。
やはりストーリーテリングの力は絶大。

ストーリーテリングが有効なシーン

ストーリーテリングが有効なシーン
ストーリーテリングのメリットを把握してもらえたところで「どのようなシーンでストーリーテリングは効果を発揮するか」を解説します。

  • 印象付けたいとき
  • モチベーションをあげたいとき
  • 情報量が多すぎるとき
  • ビジネスでのプレゼン時

印象付けたいとき

話した内容や話し手のことを忘れてほしくないとき、記憶にずっと残したいときにストーリーテリングは重宝します。

話のなかで、特に覚えておいてほしい内容を話すタイミングでストーリーを交えるとよいでしょう。

モチベーションをあげたいとき

ただ「稼げるようになろう」といわれても「そんなことわかってるよ、でもそれが面倒くさいんだよ」と思うひとは多いはず。

しかし「稼げるようになれば、より自由に、モテるようになり楽しい人生が送れるよ」と輝かしいビジョンを見せることで聞き手のモチベーションをあげることができます。

情報量が多すぎるとき

情報量が多すぎるとき
情報量が多すぎると、聞き手は「結局なにが言いたかったのだろう」となってしまいます。

例えば美容サプリを紹介するときに「このサプリには○○という成分が入っていて、原産地は○○で~」と聞かされてもどこが本当に重要なのかが分かりません。

このように情報量が多すぎる場合は「このサプリを飲めば、肌年齢が10才若くなります」とシンプルにまとめたほうがインパクトがあり、何が言いたいのかも一発でわかりますよね。

ビジネスでのプレゼン時

ストーリーテリングはさまざまなビジネスシーンで用いられています。とくに自身の商品をプレゼンするときには絶大な効果を発揮します。
その理由は以下の通り。

ファンを作れる

プレゼンをするときにストーリーテリングを交えることで、聞き手がファンと化す可能性が高くなります。

人間は理論だけでなく、感情でも動く生き物。

プレゼン時に「どうしてこのプレゼンをしているのか」「自分がどのような思いでこの場にいるのか」などの心境や背景、物語を見せることで、共感を生み、親しみを感じます。

機械的に淡々とプレゼンをするより、圧倒的に支持されることでしょう。

競合との差別化になる

競合との差別化になる
プレゼンなどをするとき、どうしても他社とプレゼンの内容が似たものになってしまうことってありますよね。
そんなときにストーリーテリングを活用すれば独自性を出すことができ、競合との差別化を図ることができます。

プレゼンの内容が多少似ていたとしても「どのような背景、心境でプレゼンに臨んでいるのか」を話すだけで印象はまったく違うはず。

初心者におすすめのコツ

初心者におすすめのコツ

  • 共感できるストーリーを話す
  • 過去、現在、未来のビジョンを見せる
  • 幸福度の差を感じさせる
  • できるかぎり具体的に話す

共感できるストーリーを話す

ストーリーを語る際の前提として、聞き手が共感できるストーリーでなくては意味がありません。
分かりやすいストーリーを話す、というのはもちろんですが「相手によって話すストーリーを最適化する」ことが重要。

例えば営業マンのモチベーションをあげたいなら「営業マンが人一倍共感できるストーリー」を話すようにしましょう。

  • 聞き手にどのように変化してほしいのか
  • 聞き手の悩み

この2点を明確にしておけば、どのようなストーリーを語ればよいか、少しずつ見えてくるのではないでしょうか。

過去、現在、未来のビジョンを見せる

人は過去、現在、未来のビジョンが見えると、とたんに心を動かされます。
「昔はニキビだらけで人前に出るのが嫌で仕方がなかったけど、この薬をぬった結果、今は人前に出ることが楽しくてしょうがないです」
「今はニキビで辛いだろうけど、この薬をぬれば数か月後にはニキビがおさまり、異性からの評判もよくなるでしょう」
このようなセリフは商品紹介でよく聞く決まり文句ですよね。

ただ「この薬をぬればニキビが治ります」というのではなく「ニキビが治ることでどのようなメリットが起こるか」というビジョンを見せているわけですね。

幸福度の差を感じさせる

幸福度の差を感じさせる
幸福度の差を感じさせることはストーリーを語るうえで必ず意識すべきポイント。
人が行動を起こす理由の行きつく先は「幸せになりたいから」です。

おいしい食事を食べるのも、恋愛するのも、新しい家電を買うのも、すべてはもっと生活を豊かにしたい、幸せになりたいという気持ちが根底にあるので。
つまり、ストーリーテリングを用いるときは「その行動を起こすことであなたがどれだけ幸せになれるか」を想像させるようにしましょう。

あなたのストーリーを聞いて「今よりも幸せになれそうだ」「よりよい方向に進みそうだ」と感じてもらることができれば、聞き手はあなたの話にどんどん引き込まれるでしょう。

できるかぎり具体的に話す

ストーリーテリングを用いる際は、できるかぎり具体的に話すようにしましょう。今回、例としてさまざまなストーリーを挙げましたが、読みやすさを考慮しかなり省略して書きました。

できることならより具体的に、事細かに話した方が聞き手も感情移入しやすく、説得力が増します。

聞き手を話に引き込むためには、以下の2点を意識するとよいでしょう。

  • 感情表現を取り入れる
  • 状況を話す

感情表現を取り入れる

ストーリーの中に感情表現を多く取り入れるようにしましょう。

感情表現とは「うれしかった」「かなしかった」「くやしかった」などですね。

例えば「私はもともと太っていました。そのことを周りにずっとバカにされていたけど、ダイエットを重ね、痩せることができたのです

でも、それはこのサプリがあってこそ。このサプリを買うことをすすめます」

という内容では少し説得力に欠けますよね。
感情表現を入れると、以下のような文章に化けます。

「私はもともと太っていました。そのことを周りにバカにされ、本当に悔しかったし、みじめだった。でも、絶対に周りを見返してやる!と覚悟を決め、ダイエットを重ね、痩せることができたのです。でも、それはこのサプリがあってこそ。過去の私みたいに容姿で困っている人の力になりたくて、今回はこのサプリを紹介させてもらいました。」

ぜんぜん説得力が違いますよね、これが感情表現が生む「聞き手を引き込む力」です。

状況を話す

状況を話す
感情表現と一緒に「状況の説明」を行うことで、さらに聞き手を話に引き込むことができます。

「仕事を辞めてからとてもつらかったですが、そこからお金を稼げるようになりました」よりも「仕事を辞めてからとてもつらかった。貯金はわずか5万円。食事は1日おにぎり1個だけ。

でもそこからお金を稼げるようになり、今ではタワマンの最上階に住んでます」といった感じで状況を具体的に話すことでイメージしやすくなり、説得力が増します。

ストーリーテリングは聞き手の感情を動かし、行動させる

ストーリーテリングは聞き手の感情を動かし、行動させる
ストーリーテリングによって聞き手の感情を動かすことができれば、行動させることができます。
さまざまなシーンで活躍するストーリーテリング。

プレゼンの機会などがあれば、ぜひこの記事を読み返してみてください。
そのときはこの記事がきっと力になるはずです。

 

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マーケティングリサーチのプラットフォームの企業で、 最年少で事業部を立ち上げ、広告予算ほぼゼロで、国内トップの実績を達成。

中小・スタートアップ企業のマーケティングに関する構造的課題を痛感し、それを解決するため、株式会社まーけっちを創業。大手企業・国家機関・スタートアップなど100社以上の戦略支援を行い、コミットと売り上げ貢献成果に定評がある。上智大学外国語学部卒。



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