SNSマーケティング戦略 媒体ごとの注意点や事例付き

目的を明確にする

私たちの日常とは切っても切り離せないものとなったSNS。企業のマーケティングでも、このSNSを活用する事例が一般的になってきました。しかし、SNSマーケティングならではの特徴を理解していないと、思うように集客ができず苦労してしまうことも。

そこでこの記事では、そんなSNSマーケティングについて徹底解説。基礎知識や代表的な事例に加え、炎上リスクやアフターコロナの予想といった注目度の高い内容もまとめました!

 

SNSマーケティングとは?

SNSマーケテイング

SNSマーケティングとは、FacebookやTwitter、InstagramといったSNSを活用したマーケティングのこと。SNSが普及しはじめた2010年代以降に注目を集め、大企業から中小企業までさまざまな企業が新たなマーケティングの手法として取り入れています。

SNSマーケティングは企業や商品のアカウントを作り、顧客と直接つながることで手軽にコミュニケーションができるのが特徴です。企業や商品、サービスのブランド価値を高め、ファンを増やす効果が期待できます。

また、商品の購入やサービス申し込みなどのコンバージョンには直結しにくいものの、利用時間の長いSNSで頻繁に目にすることで少しずつ存在を認知させることで、購入商品やサービスを検討するタイミングで候補に挙がりやすくなるというメリットもあります。

 

SNSマーケティングと広告、SEOマーケティングの違い

SNSマーケティングは他のマーケティングと比べてどのような違いがあるのでしょうか。代表的なマーケティング手法であるSEOマーケティングと広告の2つと比較してみました。

 

マーケティングの手法① SNSマーケティング

SNSマーケティングのコンテンツは「フロー型」と呼ばれます。これはコンテンツを次々に発信していくことでアクセスを集め、集客を行う方法です。トレンドとして注目されると一気に伸びる半面、消費のスピードが早く、すぐに鎮静化する傾向があります。中でも特に拡散力が高く、ツイートがバズった時の影響力が大きいSNSがTwitter。一方、Instagramは比較的コンテンツが蓄積されやすいなど、SNSによっても特性があります。

SNSマーケティングでは企業が商品の魅力を一方的にPRするのではなく、ユーザーファーストで考えるのがポイント。ユーザーにとって有益な内容や楽しい内容を投稿するのが集客のコツになります。

 

マーケティングの手法② SEOマーケティング

SEOマーケティングはGoogleやYahoo!など、検索エンジンを利用したマーケティングの手法です。「フロー型」の SNSマーケティングに対し、SEOマーケティングはコンテンツを蓄積していく「ストック型」。SNSマーケティングのような爆発的なバズは期待できず、効果が出るまでに時間がかかるものの、安定して地道に集客できるのが特徴です。

こちらもSNSマーケティング同様、ユーザーファーストの投稿を心がけることが大切。トレンドを意識してバズを狙うよりも、賞味期限の長いまとめ系コンテンツなどとの相性が良くなっています。

 

マーケティングの手法③ 広告

広告はSNSマーケティングやSEOマーケティングと異なり、企業がPRしたいものを発信していくケースが多くなっています。コストをかければそれだけ表示頻度や対象者が増えるので、一時的に大きな効果が得られることも。ただしコンテンツが蓄積されないので、あくまでカンフル剤的な役割だと考えておくといいでしょう。

広告はSNSマーケティングやSEOマーケティングと掛け合わせることでより効果的になるのもポイント。成功しているSNSマーケティングの多くは広告をうまく活用していると言っても過言ではありません。特にSNSマーケティングをはじめたタイミングで広告を活用することで、フォロワーを増やすスピードを上げ、軌道に乗せやすくなるでしょう。

SNSマーケティングで期待できる効果は?

ここからは、SNSマーケティングでどんな効果が期待できるのか具体的に見ていきます。

SNSマーケティングで期待できる効果① 企業の認知度アップ

SNSマーケティングは広告などと違い、投稿を友人や職場の同僚など身近な人物がシェアしてくれるのが特徴。フォローしている人や知り合いの投稿はインプレッションアテンションの質が高く、目に留まりやすくなっています。

企業やサービス名をまったく知らなかったり、知っていても関心がなかったりすれば、顧客は検索エンジンで調べることもしません。しかし日常的に利用するSNSで知り合いが好意的に取り上げていれば、興味を抱きやすくなります。これによって企業やサービスをまったく知らない顧客にリーチし、認知度を上げることができます。

 

SNSマーケティングで期待できる効果② ファンの獲得とブランディング

ユーザーと企業との距離を近づけられるのもSNSマーケティングの効果です。フォローしてくれたユーザーが共感できる有益な投稿を繰り返すことで、根強いファンを獲得し、ブランディングにつなげることができます。

 

ファンを獲得するためには投稿の親しみやすさに加え、プレミア感も重要。たとえば写真の構図や加工を工夫しただけでフォロワーが一気に増えることも多々あります。Instagramではアカウントトップページの一覧から見た時のことを考え、9枚単位で統一感のある投稿をするとより効果的です。

 

SNSマーケティングで期待できる効果③ 顧客ロイヤリティの向上

ファンを獲得し、ブランディングに成功した先にあるのが「顧客ロイヤリティ」、つまり企業やサービスに対する信頼度の向上です。顧客ロイヤリティを上げると購入やリピートにつながるだけでなく、SNSなどを通じて顧客が自ら良い口コミを広めてくれることも。「UGC」と呼ばれるこうした口コミを「UGC」と呼びますが、このUGCがいくつも発生する状態を目指すことで、SNSマーケティングの効果を最大化し、企業やサービスの価値を高めていくことができます。

 

効果的なSNSマーケティングの具体例

効率的な集客を行い、ロイヤリティの向上に成功しているSNSマーケティングの事例例を4つ挙げてみました。

  • スーパーNANOX公式アカウント[Twitter]

https://twitter.com/TOP_superNANOX/status/1240457998113239040?s=20

新学期が間近に迫った3月の時期に、「衣服についた油性ペンの落とし方」をツイート。体操服などへの名前書きで、間違えて他の兄弟の名前を書いたり、うまく書けなかったりするのは、子どもを持つ保護者としてはありがちな失敗です。

そうしたユーザーニーズがある時期にポストされたこの投稿は、ユーザーにとって有益な上、思わずみんなに広めたくなる情報。「やってみたら本当に落ちた!」という体験とともにリツイートするなど、UGCも創出しやすいツイートになっています。

  • ANA旅のつぶやき[Twitter]

https://twitter.com/ANA_travel_info

112万ものフォロワーを持つこのアカウントでは、美しい空の上の写真や旅先の絶景を連日投稿しています。見ていると癒やされ、大切な人に教えたくなる写真が集客につながり、根強いファンを獲得しているようです。

クイズのような親しみやすい投稿や、折り紙などを使ったUGCを生む投稿が多いことも注目。企業だけでなくファンと一緒に作り上げるアカウントになるような工夫が凝らされています。

  • 松屋[Instagram]

https://www.instagram.com/matsuya_foods/

牛丼チェーンというと、単身者の男性向けのイメージを持つ人も多いのでは。松屋のInstagramアカウントでは、そんなイメージとはかけ離れた若い女性に刺さるインパクトの強い投稿が並んでいます。

投稿頻度は週に2回程度と多くはありませんが、インパクトの強さゆえに何回も見たくなり、さらに誰かに教えたくなります。ユニークなアイデアでこれまでになかった層の集客に挑戦しているアカウントです。

  • カウブランド赤箱[Instagram]

https://www.instagram.com/cowakacp/

「おばあちゃん用石けん」のようなイメージがあった牛乳石けんのリブランディングをに成功させたアカウント。昔ながらのレトロなパッケージをおしゃれなものとして再定義し、「赤箱女子」というワードを使いながら若い女性向けに発信しています。

SNSマーケティングで期待できる効果④ リサーチ、顧客理解に役立つ

SNSマーケティングは集客やロイヤリティの向上以外に、ユーザーの本音を知ることができる効果も。中でもTwitterは匿名で利用している人が多いため、良い意見も悪い意見も投稿されやすくなっています。後述するSNSマーケティングに便利なツールを活用することで、より効率的にリサーチを進めることもできます。

効果的なSNSマーケティングのための注意点

メリットの多いSNSマーケティングですが、効果的に運用するためには様々な注意点もあります。あらかじめ注意点も確認しておきましょう。

SNSマーケテイング

SNSマーケティングの注意点① 新規ユーザーへのリーチ方法を考える

何も手を打たずにアカウントを開設しても、なかなか新規ユーザーまで情報が伝播せず、集客に失敗してしまうことが多いです。SNSマーケティングを成功に導くコツは、広告やキャンペーンとセットで展開すること。そうしない場合は、どのSNSでも相当緻密な運用戦略が必要です。

 

SNSマーケティングの注意点② 知識を持った担当者が必要

企業やサービスに関する知識だけではなく、SNSマーケティング自体にも専門的な知識が必要です。KPI/KGIの決定、ペルソナの設定、PDCAを回す、炎上させないためのノウハウ、ハッシュタグ選定など、知っておきたい知識はたくさん。コンテンツ制作やネット上のルールに精通した担当者がいなければ、なかなか安定した運用ができないかもしれません。

地道に勉強していくか、マーケティングのプロに依頼するのがオススメです。

※私たち株式会社まーけっちでは、無償の壁打ち・ノウハウ資料の提供から対応可能です。是非お気軽にご相談ください。

 

(SNSマーケティングの注意点③ 継続運営への負担を把握しよう

 

コンテンツを考え、定期的に投稿し続けるのは予想以上に負担がかかるものです。どこまで力を入れるかにもよりますが、目安として週に2日ほどはSNSマーケティングに注力できるリソースが必要と考えておきましょう。

 

SNSマーケティングの注意点④ 「炎上」リスクへの対策

 

SNSマーケティングでもっとも注意しなくてはいけないのが「炎上」です。不適切な投稿は拡散されやすく、フォロー外のユーザーからも非難を浴びてしまうことがあります。炎上を極力避けるため、特に以下のようなポイントに気を付けましょう。

  • デリケートなテーマは表現に注意

コンテンツの中で描かれる女性像、男性像などのジェンダー表現、人種、LGBTQなどを扱ったものは、近年議論を呼ぶことが多いテーマです。また、給与や生活レベルなどの表現にも注意が必要です。差別的でないか、誰かを傷付ける内容になっていないか十分に検討しましょう。

 

  • 社会情勢への配慮が大切

SNSマーケティングをしていると定期ポストや予約投稿などを行うことがありますが、予約投稿後に社会情勢が大きく変わり、不適切な明るい内容が災害時に投稿されてしまった……なんてことも。社会情勢には十分に気を配って運用する必要があります。

  • 「あるあるネタ」は複数の視点から

共感を集めやすく、うまくいけばバズりやすいあるあるネタですが、ネガティブな内容だと炎上してしまうことも。ポジティブなものに絞るか、投稿前に色々な属性の人が複数の視点からチェックすることが大切です。

  • 自分の「ものさし」だけで判断しない

社会にはさまざまな価値観を持った人が暮らしており、自分の感覚や知識ではセーフでも、立場が変わるとアウトになってしまうこともあります。たとえば、2019年には環境省が「土用のウナギはご予約を」とTwitterに投稿した内容が、絶滅危惧種であるニホンウナギを食べることを推奨しているようにとられ炎上したケースがありました。

あらゆる年齢や性別の人の感覚を知るために、時代の変化や現代のライフスタイル、考え方を積極的に調査するようにしましょう。SNSマーケティングのツールであるソーシャルリスニングを用いるのも一つの手です。

 

それでも炎上してしまった場合は「4時間以内の対応」が鍵

経験と判断力がある人がSNSマーケティングを担当することで、炎上のリスクは最小限に抑えられます。しかし、それでも可能性はゼロではなく、思わぬところに落とし穴があるケースもあります。

 

もし炎上してしまった場合、迅速に対応することが被害を最小限に留めるために大切。まず、非難の内容が事実でない場合はきちんと抗議し、事実の場合は素早く謝罪をします。批判に対する謝罪や再発防止策を真摯に伝えるという、一見当たり前のことをしっかりと行うようにしましょう。

 

「当社の弁護士に確認しましたが、違法性はないと言われました」など、法律で違法性の有無について話すとさらに炎上するためNGです。法律上の正当性ではなく、倫理やマナーの問題で炎上するケースが多いからです。また、投稿を削除するのもさらなる炎上につながることもあるのであまりおすすめできません。のでやめましょう。

一般的に、炎上から4時間以内に対応することで収束しやすくなると言われています。そのため、SNSを日ごろからしっかり監視しておくことが重要です。また、もしも炎上してしまった時に素早く対応できるよう、自分たちのアカウントで想定される炎上のケースを再現し、「炎上防災訓練」を行ってみるのも良いですね。

 

代表的なSNSの特徴と期待できる効果

代表的なSNSはTwitter、Instagram、Facebook、LINEの4つ。これに加えて最近はTikTokが存在感を増しているほか、ビジネスSNSとしてeightやWantedlyも注目されています。効果的なマーケティングのために、こうしたSNSの特徴と期待できる効果をおさらいしておきましょう。

 

マーケティングに効果的なSNSとそのポイント代表的なSNS① Twitter

国内の月間アクティブアカウント数は4500万人(2017年10月時点)、アクティブ率は約70パーセント(2015年6月時点)。20〜40代の若年層が多く、TwitterからSNSマーケティングをはじめる企業も多いです。

炎上リスクは高いものの、他のSNSにはない拡散力があります。ツイートがバズれば、一気に認知度を高めることも可能です。まずはTwitterを活用しながら認知度を高めて集客しつつ、他のSNSやマーケティングと組み合わせることで効果を最大化できます。

 

マーケティングに効果的なSNSとそのポイント代表的なSNS② Instagram

国内の月間アクティブアカウント数は3300万人(2019年3月時点)。ユーザーの年齢層は20代を中心に40代まで幅広く、アクティブ率が約85パーセント(2015年6月時点)と高くなっているのが特徴です。私の周りにもSNSの中で一番Instagramを利用しているという人は多く、彼らは洋服も雑貨もInstagramの情報から購入しています。このことからも情報収集ツールとして優れていることがわかります。

SNSマーケティングを行う企業目線で見ると、何よりもブランディングに優秀なSNS。凝ったビジュアルの写真を投稿したり、ストーリー機能を活用したりすることが集客の鍵を握ります。

 

マーケティングに効果的なSNSとそのポイント代表的なSNS③ Facebook

国内の月間アクティブアカウント数は2600万人(2019年4月時点)、アクティブ率は約56パーセント(2015年6月時点)。ユーザーは30〜50代と比較的年齢層が高くなっています。

近年、FacebookはSNSマーケティングを行う媒体としては需要が下がっており、広告媒体としての印象が高まっています。しかし年齢が高く、ハイクラスな層は現在も頻繁に利用しているため、こうした層を集客したい場合には有効です。

 

マーケティングに効果的なSNSとそのポイント代表的なSNS④ LINE

 

国内の月間アクティブアカウント数は8300万人以上(2019年12月時点)、アクティブ率は約86パーセント(2019年12月時点)。アカウント数もアクティブ率も高く、今ではインフラとしての印象が強いSNSです。

マーケティングでは、ユーザー層が幅広いため広告枠として利用する企業が多いのが特徴。また、顧客対応にLINEを活用する企業も増えています。

 

マーケティングに効果的なSNSとそのポイント代表的なSNS⑤ TikTok

国内の月間アクティブアカウント数は950万人(2019年2月時点)。近年、10代女性を中心に若い層に人気を集めているSNSです。15秒以内という短い動画をサクッと閲覧でき、拡散力に優れていることが特徴。B2Bブランドには向いていませんが、ユーザーの41%が16〜24歳であることを考えると、若年層をターゲットにしているB2C企業は積極的に活用する価値がありそうです。

 

マーケティングに効果的なSNS番外編:ビジネスSNS① eight

SNSマーケティング

ユーザー数265万人(2020年5月時点)。名刺を交換した相手と「つながる」ことができるビジネスSNSです。名刺交換・管理に加え、管理している名刺の相手の所属会社に関するニュースをタイムラインに表示する機能や、メッセージ機能を搭載。つながりのある人の異動や昇進、転職など名刺情報がアップデートされた場合、変更情報を受け取ることができるので、昇進や異動・転職を話題としてやりとりがしやすい仕組みになっています。

 

マーケティングに効果的なSNS番外編:ビジネスSNS② Wantedly

 

ユーザー数は220万人(2020年4月時点)。eightが「会社名・肩書き」をキーにつながっていくのに対し、ウォンテッドリーはビジョンやミッションなど「共感」をキーワードにしてつながっていくビジネスSNSです。

SNSマーケティングを行う業種によっては、こうしたビジネスSNSを活用した集客も効果的です。

 

アフターコロナのSNSマーケティングはどうすればいいのか?を予想する

 

新型コロナウイルスの感染拡大は、SNSマーケティングにどのような影響を与えたのでしょうか。これから参入する場合は、アフターコロナのSNSマーケティングについても考えておきたいところです。

世界的にみてSNSユーザーの数は2019年も増加傾向にありましたが、一方でSNSや情報過多なインターネットから距離を置く「デジタルデトックス」の動きも見られていました。これにより、2020年はユーザー数やアクティブ率が減少するかもしれないと言われていましたが、コロナ禍で多くの人が自宅で過ごす時間が増えたため、かえってSNSを見る時間は増えていると思います。

また、「孫の写真が見たい」「家族や友人とビデオ通話したい」という動機から、この期間にLINEやInstagramに挑戦してみるシニア層も増えています。今後、彼らが閲覧だけではなく投稿をしたり、商品を購入したりするようになることも期待できます。Instagramのように現在は比較的若いユーザーが多いSNSでも、今後はこうしたシニア層の集客のチャンスが生まれるかもしれません。

 

SNSマーケティングに便利なツール5選

 

SNSマーケティングを行う上で便利なのが、ユーザーの分析やトレンドの把握などに役立つソーシャルリスニングツールです。手軽にはじめられる無料のものから機能が充実した有料のものまでさまざまですが、まずは無料のツールからはじめるのがオススメ。基礎的な機能は網羅されているので、使いこなせるようになった上でさらに知りたい情報や機能があれば有料ツールを使ってみるのがいいと思います。

 

Twitter:SocialDog(無料プランあり)

https://social-dog.net/

TwitterでSNSマーケティングをするなら必須と言えるツール。フォロー・フォロワーの分析や指定したキーワードのツイート抽出などが無料でできるほか、予約投稿機能もあるので、効率的に運用できます。

 

Facebook:quintly(無料プランあり)

https://www.quintly.com/

FacebookでのSNSマーケティングに役立つツール。Facebookのインサイトよりもさらに詳しい情報分析が可能で、自社の投稿だけでなく競合の投稿を分析したり、複数のFacebookページを比較したりできます。競合の情報もダッシュボードの中でまとめて見られるのも便利。

 

Instagram:SINIS(無料プランあり)

https://sinis.jp/

Instagram専用の分析ツール。自社の投稿データの確認に加え、競合アカウントを分析し、より効率的な集客のための運用戦略を立てるのにも使えます。ハッシュタグの検索数や投稿されたコンテンツのエンゲージメントの分析など、InstagramでのSNSマーケティングには欠かせない機能も。Instagram内でのトレンドを把握しやすいのが便利です。

 

comnico Marketing Suite(初期費用10万+月額5万)

https://products.comnico.jp/cms/jp

Facebook、Twitter、Instagramの3つのSNSに対応した投稿・分析支援ツール。予約投稿や分析、コメント管理などの基本的な機能に加え、上司やクライアントの確認が簡単な「承認フロー」などの便利な機能を搭載。電話やチャットでの迅速なサポートも特徴です。

 

BuzzSpreader Powered by クチコミ@係長(初期費用10万〜+月額13万〜)

https://service.hottolink.co.jp/

キーワードを入力すると、そのキーワードの口コミと関連情報が見られるツール。Twitterに加えてブログや5ちゃんねる、テレビやネットニュースといった幅広いデータを対象としており、SNSだけではない視野の広いマーケティングに役立ちます。口コミ数の推移や一緒に使われている単語などをあわせて確認できるのもポイント。

 

(小見出し)ツール活用の注意点 高いツールを入れて満足するなかれ

 

ソーシャルリスニングツールを使用する上で注意すべきなのは、これらはあくまでもSNSマーケティングの支援ツールだということです。大事なのはそのツールで集めたデータを「どう使いこなすか」。特に高額の有料ツールを導入するとついそれだけでやった気になってしまいますが、知識のある担当者が計画性を持って運用する、その基本を忘れないようにしましょう。

 

(大見出し)SNSマーケティングの勉強・習得方法

 

最後に、SNSマーケティングはどのように勉強していくのが良いのでしょうか。現在は無料のセミナーやウェブスクール、オンライン講座、本などさまざまな選択肢があります。noteで情報を発信しているSNSマーケターの方も多いですよね。選択肢が多いと迷ってしまいますが、何で勉強するかは自分のやりやすい方法で問題ありません。

 

SNSマーケティングにおいて、勉強法よりも大切なのは「実践」を重ねていくことです。まずは基本に忠実に、それから同業種の成功事例を真似してみるのもいいでしょう。個人でSNSを運用してみるなどして、失敗しながらでもいいから地道に試行錯誤していく。なかなか結果が出ず大変な時もあるかもしれませんが、一つずつ積み重ねていくことでSNSマーケティングのコツが必ず身についていくはずです。

 

なかなか自社ではリソースが割けない……とお困りの方は、私達、株式会社まーけっちやフラップでもSNSマーケティング支援を行って追及しています。ご興味がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。

◆著者プロフィール

株式会社フラップ 代表取締役 小沼 光代

小沼光代 企業向け大型ソリューション、キャンペーン等の企画・プロデュース、プロジェクトマネージメントを行った後、フリーランスのWebディレクターとして大手クライアントのBtoC案件を担当し、2014年に同社設立。 企業のインターネット関連の課題解決を中心に、マーケティングプロモーション、コンテンツ制作等に携わっている。


株式会社まーけっち 代表取締役社長 山中思温

山中思温マーケティングリサーチのプラットフォームの企業で、
最年少で事業部を立ち上げ、広告予算ほぼゼロで、国内トップの実績を達成。中小・スタートアップ企業のマーケティングに関する構造的課題を痛感し、それを解決するため、株式会社まーけっちを創業。
大手企業・国家機関・スタートアップなど100社以上の戦略支援を行い、コミットと売り上げ貢献成果に定評がある。上智大学外国語学部卒。

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