インタビュー
【後編:本質的なリスク対策とは】見落とされがち!事業の成功に不可欠なリスク管理と対策
2019.07.28
事業を進めていくにあたって、攻めも重要ですが、守りも必要…!
「リスク管理」について、そもそも甘く捉えていた、どのように対策していいかわからないというお声が増えてきました。
今回は、事業を推進するにあたっての「リスク」とそのリスク管理や対処法について危機管理コンサルタント の石川裕也様にお話を伺いました!
※【中編:人と嘘の見極め方】はこちらから
危機管理コンサルタント 石川裕也様 プロフィール
行政書士、宅建士、知的財産管理技能士、個人情報保護士など保有し、20社ほどの会社の顧問
学校法人、社会福祉法人、宗教法人の役員や監査、上場会社の不正調査経験、M&A、不動産仲介、
音楽事務所やNPOの運営と幅広く活躍中
「顧問弁護士」に頼っていてはダメ?本質的なリスク管理を行うには
石川 : イチローがコーチをずっとつけていましたが、なぜかというと、自分のスウィングがおかしくなった時にそれをチェックしてもらって、それがおかしくなった時にどういうトレーニングをすると直せるかっていうのを指摘してもらう。
会社の場合は、CEOのお目付役ってのもいた方が良いと思います。これは個人の顧問弁護士みたいな。会社とは別にでも。
自分の修正を見てくれる可能性がある相談役のような人をおいておくっていうのはすごく良い取り組みですね。
山中 : 会社でいうと顧問弁護士みたいなものでしょうか?
石川 : 顧問弁護士にはならないかな。一般的にはそう見られてますが、顧問弁護士ってなんの役に立ってないすよ。
山中 : 勉強不足なもので、正直、なんの役に立つのかな?というイメージがあります。
でも何となく、リスク管理の視点では、必要なのかなとも思いますね。
石川 : いや立たないですよ。だって起きる現象に関して何かアドバイスできるかって言ったらそれはないから。法律一般的なことに対して、すごく危機が起きた時の対応はある程度できるかもしれないけど、具体的な対応はできるかどうか怪しい。
山中 : じゃあお目付役的な人としてはどういう人を頼るといいのでしょうか?
石川 : まあほとんどいないでしょうね。
山中 : そうですね。そう仰ると思いました。笑
石川 : そういう話を先日のイベントでも言ってました。そういう風な、本質的なリスク管理ややりたいことの支援ができる人間を育てたいなと思ってるんですよ。すごく勉強してる人じゃないときついなって。教養というか。
山中 : でもちゃんとやってる人っていないんですよね。
石川 : いないと思いますよ。TOEICでいうと10数年前ですけど、860とか取ってたんですけど、毎日英字新聞読んでたし英会話スクールとか行ってんですよね。??大学に留学しようと思ってたんで、落ちましたけど。英語でも簡単な論文ですけど書いてましたし。でもそのくらいやってた人って多いと思うんですよ。
僕も法学部で文学とか勉強してるわけでもないし、心理学とかも中学くらいから本読んでただけなんで、あと医学系とかは本読んでたりとか、小・中学生がやれる程度のことで十分かなと思うんですけど。別に親がやってくれてたわけでもなくて、図書館行けばあるし自分でやってたんで。
全部やる。もしくは、圧倒的な失敗を積み重ねる。
山中 : 事業推進だと、やるべきこと・学ぶべきことがありすぎて何からやれば良いか、となることは多そうですが。
石川 : 全部やればいいんですよ。
山中 : 片っ端からやれと(笑)
石川 : はい。でもそれより早いのは体験すること。めちゃめちゃ失敗しまくること。失敗しまくれば超高速でデータは溜まるんですよ。だから1日1回失敗してへこんでるって言ってたらリカバリーに時間かかって次行けないから、1日10回くらい死に目に合うくらいのことやったら、1ヶ月でだいぶですよ。
山中 : そうですね。確かに。人を見抜く視点でも、実際に嘘をつく人を目の当たりにしていった経験がつまれれれば、何か察知できるようになりそうですよね。「こいつ怪しいな〜」みたいな
石川 : そうそう。だから僕何年か前に言われたのが「1日に3回死ぬくらいやれ」って。それを1年やればだいぶ変わるって。1年持たないから。3日でもう鬱ですよ。
山中 : でもそこまで、死ぬくらい出来る人ってそんなにいます?
石川 : いますよ。だって死ぬか生きるかなんで結局。
山中 : なんか個人的な悩みになっちゃうんですけど、私はやりたくてこの事業をやっていて、本気なんですけど、自分が辛くなるまで出来てないなって思うんですよ。
石川 : 辛いんだったらやんなきゃいいんですよ。そこがすごく難しいところで、やれなくて辛いんだけど、やるために辛いことがクリア出来なかったらやれないってことが出てくるんですよ。それを見ないとあとで辛くなるんですよ。そういうところで鍛錬っていうのは血まみれになるくらいやらないとですよ。
石川 : 損するんですよね。絶対自分が後悔する。
山中 : そうですよね。
石川 : 一回やったらなんともないから。はたから見たら血まみれでも、「え、かすり傷でしょ?」みたいな。そしたら強いっすよ。
「勉強」だと思った瞬間に、止めた方がいい
山中 : それはありますねえ。トレーニングの方法としては、まず目の前のことから、勉強でしょうか?
石川 : 勉強だと思ってやらない方が良いですね。続かないから。勉強だと思った瞬間にやらない方が良いです。
山中 : あ~~確かに、言われてみると、勉強だと思っているうちは、本気度というか、魂がこもっていない感じはありますよね。
まずは事業を大きくする!とか、やりたいことの視点に立ち返って、その方法を習得しにかかるってことですか?そうすると勉強じゃなくて、アクションのための情報収集になりますね。
石川 : はい、そう思いますね。
山中 : 「明日のこいつを見極めるには、自分には何が足りないのか」みたいな
石川 : そうそう。そこも逆算だと思うんですよ。こういう風にやってこういう人が必要だって決めるまで。決めて間違ってることもあるわけじゃないですか。決めて、そういう人ってどこにいてどうやって見つける、会った時どうするってストーリーを作って、そのためにない知識は絶対詰めないといけないから。そしたらそこだけ見にいけば良いから
山中 : なるほど。こういう人に魅力的だと思ってもらうにはどうしたら良いか、みたいな。
魅力を伝えて巻き込むことが、本当にできるか?
山中 : 本気で合う人かどうか見抜けても、仲間にできなかったら意味ないですもんね
石川 : 魅力的に思ってもらうには、自分がその人だったらどうなるかなってことを考えてくと対応できるのだと思います。
でも、それは、考えても無駄なので、自分がやりたいことにフィットするかが大事で。
だから結局「嫌だったら帰って良いよ。二度と連絡しないから。でもお前後悔すると思う。一緒にいたら後悔させないから」って言っちゃいますね。
山中 : かっこいい!
石川 : これは男女関係なく。
そういう準備を持ってちゃんと。だから、「ここと比較したら絶対負けないから」とか、
「この瞬間にもこれ広がってるから。これ超えられるならいいんじゃない?」と、魅力を伝えます。
後は、相手のことも考えて、
「俺別に一緒にやる必要ないし、やりたいんだったらやりたいことやればいいじゃん。でも出来ないんだったら一緒にやろうかって思う。逆に、俺がやりたいことに一致する部分持ってるんだったらそこは手伝おうかなって思うし、でも俺も無駄な時間使いたくないから」ってような話をしますね。
山中 : なるほど。
石川 : 一緒にやりたいと思った人には、「俺はこう思ってる。そしてこうできる。だってもうこういう風にやってるから。でも嫌だったらもういいから」と。
山中 : そう思えて語れるようになるまで勉強と仮説検証みたいなことを繰り返していくってことですね。
石川 : そうなろうと思ってたんですよ。単純にずっと。3歳4歳のときから。
山中 : 3歳4歳のときからですか!?
石川 : だからそうなって当たり前だなって。
山中 : 一体何が!?そんな3歳4歳って。絶対暇ですよ3歳4歳なんて。
石川 : 今もめっちゃめちゃ暇だから。新しいもの作るとか伝えるってことに繋がるように僕はやっていくっていうことしかしたくないんですよ。面白くないから。
「やりたいこと」の明確化・「仲間」探しは、一般的な行動量では無理!
石川 : 自分自身とどれだけ対話を出来てるかっていうのが大事なのかなと。対話っていうか「お前何したいの?」みたいな、他にどう思われようが関係ないという感じ、というか。そん感覚を常に持っておく、というのは必要じゃないかなとは思いますね。
山中 : それがわかるから楽しいことが分かるし、死ぬほど頑張るってことも一回やってみられるようになるんですかね。
そういう、「自分がやりたいこと」がわかっていて、頑張ってる人が多いコミュニティとか場所ってどういうとこだと思いますか?
石川 : 無いんじゃないですか。ありますかね?わかんないなあ …。僕はもう人に会いまくる。だからfacebookもバンバン申請出すとか、発信するっていうのもそうですし。
山中 : そうすると、ちょっとずつ、傾向というか勘所がわかってくるのですね。
石川 : はい、僕からしたら大したことないですけど、多くの人からしたら圧倒的な数やってるんで。
山中 : 平均のみんなが全然やってないだけなんですね。笑
石川 : そう。僕午前中に4とかやるから普通に。20くらいやりたいんですよ本当は。結構色々出来ますよ!そうすると。
そういう風にやっていきたいなという風には思ってますね。
山中 : ありがとうございます。
凄く面白いし、非常に勉強になりました!!!!!
◆最後に…
私達、まーけっちは、「ビジネスをもっと面白く」事業の成功に根差した、
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