ストーリーテリングを使ったマーケティング|手法から事例まで徹底解説

ストーリーテリングを使ったマーケティング|手法から事例まで徹底解説

ストーリーテリングを使ったマーケティング手法を知っていますか?

本記事では、ストーリーテリングの主なマーケティング手法を解説します。

ストーリーテリングをマーケティングに活用することで、今よりも成果をあげられるでしょう。

実際に、有名な商品やサービスは、ストーリーテリングを活用しています。

そこで、ストーリーテリングの事例や、コンテンツ別のやり方まで解説するので、参考にしてください。

ぜひ、ストーリーテリングを取り入れて、マーケティング効果をあげていきましょう。

 

ストーリーテリングとは?

ストーリーテリングとは?

ストーリーテリングとは、相手に対して「物語を語る」ことです。

図書館の「読み聞かせ」のようなイメージがわかりやすいでしょう。

物語をわかりやすく聞かせることで、印象的かつわかりやすく伝えられます。

元々読み聞かせとして使われてきたストーリーテリングですが、昨今ではマーケティング手法として取り入られるようになりました。

ストーリーテリングを活用することで、競合他社との差別化が図れます。

類似商品や競合が多いなか、選ばれる商品やサービスにするためには、ストーリーが重要なのです。

 

ストーリーテリングがマーケティングに使われる理由

ストーリーテリングがマーケティングに使われる理由

ストーリーテリングは、マーケティング手法として注目されています。

主な理由として、価格競争に巻き込まれないためです。

今の時代、同じような商品はいくつもあります。

選ばれる商品になるためには、「価格を下げる」「サービス・商品の満足度をあげる」が主な方法でしょう。

しかしそれでは、いつまでたってもそのループから抜け出せません。

そこで、使われるのがストーリーテリングです。

ストーリーテリングを使うことで、強い印象を与え、選ばれる商品になります。

 

その他にも、ストーリーテリングがマーケティングに有効な理由は3つ。

  • 商品やサービスを深く伝えられる
  • 共感を得やすくなる
  • 印象的に伝えられる

それぞれを以下で具体的に解説します。

 

商品やサービスを深く伝えられる

ストーリーテリングを活用することで、商品の価値を自分事として伝えられます。

ストーリーテリングは、ストーリーを通して、実際に商品を持ったときのイメージを想像させやすい手法です。

たとえば、スーパーで売られている野菜で考えてみましょう。

「〇〇産」「無農薬」とだけ記載されていても、そこまで深い印象にはなりません。

しかし、どのように育てられ、どんな人が育てたかを記載することで、商品の価値をしっかり感じさせることができます。

ストーリーテリングを活用すれば、”商品が持つ本当の価値”をしっかり伝えられるのです。

 

共感を得やすくなる

共感を得やすくなる

ストーリーテリングは、商品や企業のファンをつけるために有効的な方法です。

ストーリーに多くの人が共感すれば、深いファンになってくれるでしょう。

わかりやすい例をあげるなら、クラウドファンディングです。

クラウドファンディングでは、以下の部分に注目されます。

  • 「なぜこれをやってるいるのか?」(想い)
  • 「将来的にどうしたいのか?」(未来)

このストーリーに共感した人が、クラウドファンディングで支援してくれるのです。

ストーリーテリングを利用することで、単に「販売者→消費者」の関係ではなく、応援し続けてくれるファンを作ることができます。

 

印象的に伝えられる

ストーリーテリングは、商品やサービスを印象的に伝えられる方法です。

どれだけ良い商品やサービスを作っても、印象的にアピールできなければ忘れられてしまいます。

今の世の中には、それだけ「良い商品」は溢れているからです。

ユーザーに選ばれるためには、良い商品かつ印象的にならなければいけません。

そこで、ストーリーテリングを活用すれば、商品やサービスが頭に残りやすくなります。

ユーザーにとって「頭に浮かびやすい商品」というのは、企業にとって大きな強みになるでしょう。

 

ストーリーテリングマーケティングの事例

ストーリーテリングマーケティングの事例

実際にストーリーテリングがどんなものなのか、わかりやすい事例を紹介します。

ストーリーテリングという言葉を知らない方でも、事例を見れば理解を深められるでしょう。

今回紹介するのは、主に2つの事例です。

  • スティーブ・ジョブスの例
  • 進研ゼミの例

「ストーリーテリング」という言葉が広まる前ですが、実際にストーリーテリングが使われています。

事例を参考に、自社の商品やサービスのストーリーテリングを考えてみてください。

 

スティーブ・ジョブスの例

スティーブ・ジョブスの例

スティーブ・ジョブスのスピーチのなかには、誰もがわかりやすいストーリーテリングが活用されていました。

2005年、アメリカのスタンフォード大学の卒業式で行われたスピーチです。

  1. 幼い頃に養子に出された私がいました
  2. 大学まで行ったものの、毎日何をしたいのか分からず、大学に通う意味を見出だせずにいた
  3. ある日、大学を中退し、家のガレージでアップルを創業。自分が好きだと思える打ち込めることに出会えた
  4. その経験があったからこそ、30歳の時に経営方針の違いでアップルから追放された後も、NeXTという会社やアニメーション映画会社・ピクサーを立ち上げられた
  5. 経験や挫折を通して、自分の仕事が素晴らしい仕事だと思えたからこそ、アップルに戻った後も創造的な仕事ができた
  6. そして、ついにアップルは時価総額が1兆ドル以上の世界的有名企業となったのです

ストーリーがあるからこそ、わかりやすく印象的になるスピーチではないでしょうか。

 

進研ゼミの例

進研ゼミは、昔からストーリーテリングを活用しています。

進研ゼミから送られてくる漫画を、一度は読んだことがあるでしょう。

主なストーリーは、以下のようになっています。

  1. 勉強も部活も恋愛も上手くいかない
  2. 悩んでいたところに進研ゼミを始めた友達が登場
  3. 進研ゼミのメリットを知る
  4. 進研ゼミを始めたところ、勉強がスムーズ
  5. 勉強が上手くいったおかげで、部活も恋愛も上手くいくようになった

「勉強も部活も恋愛も上手くいかない」という主人公に、自分を重ねた人も多いでしょう。

そこからのサクセスストーリーで、「自分も同じようになれるかも」と共感しやすいストーリーになっています。

 

ストーリーテリング3つの手法

ストーリーテリング3つの手法

ストーリーテリングは、ただストーリーを書けば良いわけではありません。

印象的かつわかりやすいストーリーにならなければ、アピールにはつながらないでしょう。

ただダラダラ時系列を話すだけでは、人は飽きてしまうためです。

そこで、ストーリーテリングを行うための、3つの手法を解説します。

  • フライタークのピラミッド
  • ストーリーフォーミュラ
  • 神話の法則

それぞれに当てはめてストーリーを構成することで、印象強く、惹きつけるストーリーが作れるでしょう。

 

フライタークのピラミッド

ストーリーテリングでよく使われる手法が、「フライタークのピラミッド」です。

ドイツの作家『フライターク』が提唱したフレームワークで、「ドラマは5分割でき、それぞれに機能がある」という考え方。

「フライタークのピラミッド」は、物語を書くときに古くから使われている手法ですが、現在においても多く使われています。

基本的に、ストーリーは以下の5つに分解できます。

  1. 序幕・提示
  2. 上昇
  3. クライマックス・転換
  4. 下降
  5. 破局・結末

この5つに考えをあてはめていけば、物語として上手くいくのです。

 

ストーリーフォーミュラ

ストーリーフォーミュラ

ストーリーフォーミュラは、コピーライティングで主に使われる手法です。

共感に重きを置き、そこから成功に繋げるヴィジョンを見せます。

主な流れは、以下の通りです。

  1. 読み手と同じ位置からスタート……「こんな経験がありました」
  2. 失敗や挫折の経験……「何をやっても上手くいきませんでした」
  3. 現状打破のひとつのきっかけ……「しかし、こんなことが起こりました」
  4. 成功体験……「その結果、人生が好転」
  5. 成功に対しての分析……「なぜこうなったのか」
  6. 他人の成功体験……「人に教えたところ、友人も成功」
  7. 後押し……「次はあなたの番です」

進研ゼミの例が、ストーリーフォーミュラに近いでしょう。

共感を得やすいため、ユーザーが自分事と捉えてくれる手法です。

 

神話の法則

「神話の法則」は、「神話はなぜ人の心を惹きつけるのか?」という考えを基に分析された方法です。

多くの共感を得られる方法として、映画でも使われています。

主な構成は以下の通りです。

  1. 日常
  2. 冒険への誘い
  3. 冒険への拒絶
  4. 賢者との出会い
  5. 第一関門突破
  6. 試練・仲間・敵
  7. 危険な場所への接近
  8. 最大の試練
  9. 報酬
  10. 帰路
  11. 復活
  12. 宝を持って帰還

有名な映画に当てはめていくと、多くの映画が「神話の法則」で作られているのが気がつくでしょう。

ビジネスも、「神話の法則」に当てはめて考えていくことで、印象的に作ることができます。

 

種類別ストーリーテリングのやり方

コンテンツ別ストーリーテリングの種類とやり方

ストーリーテリングは、デジタルマーケティングでも幅広く活用できます。

主にLP(ランディングページ)で使用されている例が多いです。

他にも、以下でストーリーテリングは役立ちます。

  • LP(ランディングページ)
  • オウンドメディア
  • コンテンツマーケティング
  • UX

各ページを構成する際に、ストーリーテリングを活用してみましょう。

既存のコンテンツを、改めて見直してみるのも良いかもしれません。

以下で、ストーリーテリングの効果や方法を解説します。

 

LP(ランディングページ)

LP(ランディングページ)でよく使われる手法は、PASONAの法則です。

PASONAの法則も、ストーリーテリングを使っています。

PASONAの法則は、5つの構成です。

  • P……Problem(問題を提示)
  • A……Agitation(煽り・共感)
  • SO……SOlution(解決策)
  • N……Narrow Down(絞り込み)
  • A……Action(行動)

これらに当てはめて商品やサービスを紹介していくことで、ストーリーが成り立ちます。

LPで一般的に使われる構成なので、コピーライティングの際にも役に立つでしょう。

 

オウンドメディア

オウンドメディア

オウンドメディアでは、ファン作りのひとつとしてストーリーテリングが使えます。

オウンドメディアでは、多くの人の共感が得やすいです。

ストーリーテリングコンテンツを作ることにより、メディアのファンができ、企業のファンへと成長していきます。

これは、単純にメディアのファンを得るだけではなく、採用にも繋がる施策です。

企業のストーリーを打ち出し、共感を得ることで「この企業に入りたい」という求職者が集めやすくなるでしょう。

このように、オウンドメディアでもストーリーテリングは活用できます。

 

コンテンツマーケティング

コンテンツを制作するときにも、ストーリーテリングは有効的です。

コンテンツに体験談を付け加えることで、より興味を惹ける内容になります。

商品紹介だけでは、多くの人は飽きてしまい読みません。

そこに+αの体験談、つまり、一次情報を付け加えるだけで、コンテンツの魅力を引き出せます。

その際、ペルソナ設定を考えてストーリーを加えると有効的です。

コンテンツを制作する際は、ありきたりな「商品説明」にならないように注意して、ストーリーを組み込んでみましょう。

 

UX

UX

UX(ユーザーエクスペリエンス)の部分でも、ストーリーテリングが有効です。

たとえば、 ポップ・アップは、物語を通してユーザの行動に影響を与える手段のひとつ。

その他にも、以下が例としてあげられます。

  • ペルソナ
  • ユーザーシナリオ
  • ユーザーリサーチ
  • ストーリーボード
  • カスタマージャーニー
  • ストーリーマップ

これらのターゲットとするユーザーを表示させることで、適切な物語を作れます。

ストーリーテリングを活用し、誰に向けてデザインするのかを考えていくことで、効果的なUXを作れるでしょう。

 

補足:UIとUX

UI(ユーザーインターフェース)とUX(ユーザーエクスペリエンス)は、意味が混同しがちです。

似て非なるものなので、それぞれを理解しておきましょう。

UI(ユーザーインターフェース)は、「接点・接触」という意味になります。

webの場合、「デザイン」や「フォント」など、視覚に触れる部分、外観です。

UX(ユーザーエクスペリエンス)は、「体験・経験」を意味します。

webの場合、「デザインが綺麗」「使いやすい」などの部分、体験です。

UIとUXは、デジタルマーケティングにおいて重要な部分なので、理解しておきましょう。

 

ストーリーテリングを取り入れた施策を

ストーリーテリングを取り入れた施策を

ストーリーテリングは、あらゆるマーケティングに活用できる方法です。

どんなマーケティング施策でも、「ストーリー」を取り入れるだけで、ユーザーの印象が変わります。

商品やサービスが溢れている今の時代、ストーリーがあるかないかは、ユーザーにとって大きな決め手となるでしょう。

ストーリーテリングを活用して、”選ばれる”商品・サービスを目指しましょう。

 

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マーケティングリサーチのプラットフォームの企業で、 最年少で事業部を立ち上げ、広告予算ほぼゼロで、国内トップの実績を達成。

中小・スタートアップ企業のマーケティングに関する構造的課題を痛感し、それを解決するため、株式会社まーけっちを創業。大手企業・国家機関・スタートアップなど100社以上の戦略支援を行い、コミットと売り上げ貢献成果に定評がある。上智大学外国語学部卒。



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