動画広告・Youtube広告とは? CVR80%アップの施策徹底解説

動画広告

動画広告の需要が急増している!?

近年世界中で注目を集めている動画広告。市場規模はここ五年で4倍にまでなっており、今後マーケティング業界で働くには必須の広告手法です。テレビCMと同じような広告であり、バナー広告では伝えきれなかった商品やサービスの魅力を動画で伝えられる点が魅力です。サイバーエージェント社の調べによると今後もその市場は伸び続けることが予想され、2023年には現在のさらに3倍の規模になることが予想されています。

そんな、動画広告とYoutube広告のメリットやデメリット、成果に繋げる運用方法まで徹底解説します。

動画広告のメリット・デメリット

 

それでは動画広告をやることのメリット・デメリットはなんなのでしょうか?考えられるのは以下のものです。

動画広告のメリット

・バナーやテキスト広告では伝えきれないことを視覚、聴覚を使って訴えれる。

・近年出始めた広告形態であり、ユーザーの関心が高い

・動画を使った媒体の増加

・5G到来による、市場規模の拡大

この中でも5G到来による市場拡大はかなり大きなインパクトを動画業界にもたらすと言われています。それにより、動画を使った媒体自体が増えることは容易に想像できることであり、動画を攻略する企業がマーケティングを制すると言っても過言ではないでしょう。

 

動画広告のデメリット

・制作費用が高い

・効果測定がしにくい

動画広告は、バナー広告や記事広告に比べ制作費用がかなり高いです。また、コンバージョンが発生したとしても、動画のどの部分でユーザーが意思決定をしたかの解析が非常に困難です。今後動画の解析ツールが多く出ることが予想されます。

 

動画広告の種類

動画は大きくインストリーム広告とアウトストリーム広告があります。イン、アウトの文字にあるように、インストリーム広告は動画内の広告、アウトストリーム広告は動画外に掲載される広告です。詳しく見ていきましょう。

インストリーム広告

インストリーム広告は、Youtubeやニュースなど映像配信コンテンツに使用される動画広告です。広告が動画のどの場面で配信されるかによって、プリロール広告、ミッドロール広告、ポストロール広告に分かれ、動画が始まる前に確実にユーザーに見てもらえるという性質をもつプリロール広告は最も人気の手法です。

 

アウトストリーム広告

アウトストリーム広告は先述したとおり動画外、例えばWebサイトやアプリの広告枠に掲載される動画広告です。主にインディスプレイ型(インバナー広告)、インリード広告、インタースティシャル広告があります。インディスプレイ型広告は広告枠に載る動画広告、インリード広告はTwitterなどで見かけるコンテンツとコンテンツの間に動画広告を挟む手法です。インタースティシャル広告はwebページを遷移するときに現れる動画広告です。

 

動画広告を出すなら「TrueView」

そんな動画広告の中でもGoogleの「TrueView」はかなり注目を集めています。「TrueView」はGoogleが保有するYoutube上に掲載できる動画広告を指しており、リスティング広告やディスプレイ広告だけでは伝えきれない情報を動画という形式を用いて伝えることができます。

TrueViewの強み

なぜ数ある広告配信プラットフォームがある中TrueViewに力を入れたらよいか、そのメリットを解説していきます。

アプローチできる数

Youtubeは皆さんご存知の通り、世界最大級の動画プラットフォームです。国内だけで2019年時点で1500万人、今後もその数は増え続けることが予想されています。また海外の人々にもリーチすることが可能です。 

ターゲティングの精度

TrueViewに関わらずですが、Google広告のターゲティングの精度はかなり高いです。主にユーザーの属性(年齢、性別、子供の有無、世帯収入)、興味/関心、プレースメント、トピックに対してのターゲティングが可能で、検索プラットフォームということもあり、キーワードや検索履歴を軸としたターゲティングに長けています。プレースメントでは特定のユーチューブチャンネルに対して出稿することも可能です。

広告出稿が手軽

TrueViewはGoogle広告に登録、Youtube上に広告動画を掲載、広告出稿という流れで簡単に完了します。代理店などは通す必要なく、個人でも簡単に出稿が可能です。

無駄なコストが不要

TrueViewには主に一定時間視聴されるか(CPV)、広告をクリックして企業サイトに遷移した場合のみ料金が発生する(CPC)、インプレッション課金などの課金体系があります。このシステムでは、途中でユーザーが広告を飛ばした場合コストはかかりません。

他の動画広告プラットフォームと比べたデメリットはほぼないと言えますが、広告を必ず数秒は見なくてならないという性質上、商品・サービスに対してネガティブなイメージをもたれやすいです。

リターゲティングが可能

Google広告の一つの広告手法であるため、リスティング広告、ディスプレイ広告同様にリターゲティングが可能です。そのため、すでにリスティング広告やディスプレイ広告を運用しているという方は、TrueView広告を合わせて使うことで効率よく集客することができます。絶対に使ってみる機能です。

TrueViewの費用

TrueViewの費用は視聴課金(CPV)、インプレッション課金、視認範囲のインプレッション課金、クリック課金(CPC)があります。

視聴課金(CPV)

視聴課金とは、YouTube広告が配信されて30秒以下の動画であればスキップせずに最後まで動画を再生した地点、30秒以上の動画であれば30秒を再生した地点で広告費が発生する課金方法

これはインストリーム広告で多く使われる方法です。無駄な広告費をカットできることが大きなメリットです。

インプレッション課金

インプレッション課金とは、YouTube広告の再生秒数に関わらず、広告が配信された地点で広告費が発生する課金方法。

YouTube広告をスキップした場合であっても広告費が発生する仕組みですが、多くのインプレッションを確実に得ることが可能です。GoogleではCPM(1000インプレッションに対する料金)が採用されています。直接購買に結び付くわけでないので、認知やブランディング策として使われます。

クリック課金(CPC)

クリック課金とは、動画広告がクリックされた段階で広告費がかかる課金方法です。

確実に興味のあるユーザーにアプローチできるが、その分一再生あたりの費用が手法に比べ単価が高くなっています。TrueViewディスカバリー広告やTrueViewアクションで採用されている方法です。

 

TrueViewの入稿手順

TrueViewでは主に

Youtubeチャンネルを作成し、広告に使う動画アップロード

・広告キャンペーン作成

・広告グループと広告の作成

・広告の作成

の4ステップで構成されます。Google広告のアカウントを作成していない場合はまず、アカウントを作成する必要があります。TrueViewはGoogle広告の一つであるので、入稿の手順はリスティング広告やディスプレイ広告と同じです。それぞれの階層で設定するは以下を参照ください。

今回は最近最もよく使われるTrueViewアクション広告の入稿手順を解説していきます。

まずは「販売促進」のキャンペーン、タイプは「動画」に設定します。

「入札戦略」はコンバージョンの最大化と目標コンバージョン単価の2つから選択可能です。目標のCPAと照らし合わしながら、予算と日程も決めていきます。

キャンペーン作成が終わったら、広告グループの設定です。ここで詳細なターゲティングをしていきます。コツはまずは多くのインプレッションをとるために幅を利かせてターゲティングすることです。効果次第で範囲を狭めたり、広げたりしていきます。

広告グループが終われば、掲載した動画広告を選択して入稿完了です。どうでしょうか?一度でもGoogle広告を使ったことがある方なら簡単に入稿できたかと思います。実際に広告が回り始めるまでは1~3日かかります。

TrueViewの動画フォーマット

TrueViewには多くの動画フォーマットがありますが、主に使われるのは

・インストリーム広告

・バンパー広告

・TrueViewディスカバリー広告

・TrueViewアクション広告

の4つです。それぞれの特徴を解説していきます。

 

インストリーム広告

特徴

5秒後にスキップ可能

長さ…動画の長さに制限はない

課金形態…CPV(一回の再生につきかかる料金)

※ユーザーが動画を30秒間(30 秒未満の広告の場合は最後まで)視聴したか、30 秒経つ前に動画を操作した場合に料金が発生します。

用途…リターゲティング可能で、認知や比較検討をするユーザーに対してアプローチ可能

バンパー広告

特徴

長さ…6秒以下のスキップができない動画

課金形態…CPM(1000インプレッションに対して料金がかかる)

用途…ブランディング、認知施策として使われる。

TrueViewディスカバリー広告

これは上記の2つとは違いYoutubeの検索結果や関連動画、モバイル版Youtubeのトップページに表示されます。動画のサムネイル画像とテキストで構成されます。

長さ…動画の長さに制限はない

課金形態…CPV

用途…比較検討をしているユーザー

 TrueViewアクション広告

これはTrueViewの中でも新しい広告手法で、インストリーム広告の一つです。最近よく見かける手法でもあります。TrueViewは今までサービスの認知向上に向いているものでしたが、TrueViewアクションは動画の再生中や再生後にユーザーが広告のクリックやウェブサイトでの行動を促すフォーマットになっています。

長さ…制限なし、5秒後にスキップ可

課金形態…CPV/CPA

目的…コンバージョン

※30秒以上の視聴または、広告のリンクを踏んだ場合

TrueView広告と併せて使うべきツール

TrueViewはGoogleの広告媒体ということもあり、その他のGoogleマーケティングツールと簡単に連携が可能です。マーケティング全体として、アクセス解析が可能なGoogle Analytics、タグを簡単に管理することができるGoogleタグマネージャー(GTM)などはGoogleのマーケティングツールであり、簡単に導入ができます。ただTrueViewは動画広告という性質上、ヒートマップツールのように動画自体の効果測定は現時点では不可能です。今後どういったツールが出るか楽しみですね。

 

これから、実際にインストリーム広告を実際に運用していた私の動画作成から運用のテクニックとCVRを80%上げた具体的な施策を紹介します。

 TrueView、CVR80%UPの具体的施策

・ファーストビューのパターンをいくつも用意する。

Youtube広告においてファーストビューは、CVRを最も大きく左右する大事な要素です。動画制作をする場合、制作会社や声優さんに外注することが多いと思いますが、ファーストビューを変えたパターンをいくつも用意してもらうようにしましょう。動画制作は工数のかかる作業ですから、最初からその意向をきちんと伝えることが重要です。

・最初の30秒で商品やサービスの魅力を簡潔に伝える

最初の5秒でユーザーの心を掴むのは重要ですが、だらだらと30秒以上見られるのはかえって広告費を消費するだけでCVRの向上が見込めません。30秒でしっかりとサービス、商品の概要を伝え、興味のないユーザーは離脱させる導線を作る努力も必要です。

・リターゲティング機能を最大限活用する

TrueViewはGoogleのリスティングやディスプレイ広告同様にターゲティング機能がかなり充実しています。その中でもリターゲティングは設定こそ少しややこしいもののCVR自体はかなり高く、一度設定してしまえば強い武器となります。

・ブランド名を動画内に入れる

これは認知施策の場合ですが、自社のブランド名が記憶に残らなければ意味がないです。サービスの内容とともに視覚、聴覚でしっかりと記憶に残す必要があります。


いかがだったでしょうか?近年ではマルチなチャネルから接点を作り、その分析結果をもとにどうユーザーにアプローチするかが重要になってきています。参入障壁は少し高いものの、TrueViewも一つのチャネルとして取り入れてみてはいかがでしょうか?最後までご購読ありがとうございました^^


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戦略の意思決定を誤らないために、最低限重要なことだけを明確にできれば、
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◆著者プロフィール

株式会社まーけっち 代表取締役社長 山中思温

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マーケティングリサーチのプラットフォームの企業で、 最年少で事業部を立ち上げ、広告予算ほぼゼロで、国内トップの実績を達成。

中小・スタートアップ企業のマーケティングに関する構造的課題を痛感し、それを解決するため、株式会社まーけっちを創業。大手企業・国家機関・スタートアップなど100社以上の戦略支援を行い、コミットと売り上げ貢献成果に定評がある。上智大学外国語学部卒。


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