デザイン・施策
「#note勉強会」で学んだ、読まれる文章のポイント
2021.02.24
*本記事は 高橋龍征氏のnote記事をご本人の許諾を得たうえで加筆/転載した記事となります。
高橋龍征氏との共同でセミナー企画・集客のご相談を受け付けています。
是非お気軽にお問い合わせください。
13年続けた「場づくり」の知見を整理するため、去年は3日に1本・約3,000字書いて、頭の中にあるものを出し切って、本まで出してしまいました。
今年は「読まれる文章」を書けるようにと「#note勉強会」に参加しました。
改めて初歩を学んで見えた、今後に活かす「学び」をシェアします。
皆さんにとっても「書くヒント」になればうれしいです。
要点まとめ
まずは、勉強会で話されたことを簡単にまとめておきます。
1)テーマ
・「どんな立場」で「誰に」書くか明らかに
・「伝えたいこと」を1つに絞る
・相手の反応を気にし過ぎない
2)構成
・書く前に作ると迷走しなくなる
(例:テーマ→理由→本文→まとめ)
◆おすすめ記事
UXライティング
(平野太一氏/noteディレクター)
・相手への共感を示し、相手の言葉で書く
・読むべき理由、持ち帰ってほしいことが直感的に伝わる
・冒頭に要点→自然に読める流れ
・エンターテインメント、ユーモア
「読まれる文章」を書くコツ
(けんすう氏/起業家)
・上から目線の表現はNG
・過剰な表現を使わない
・読み手の疑問を一つずつ潰していく
読みやすい文章は「デザイン」が優れている
(竹村俊助氏/編集者)
・ひらがな増やす
・4~5行で改行
・印象的な一文入れる
3)タイトル
・内容をイメージできるものにする
(最初に結論、具体例)
◆お手本の記事タイトル
最初に結論
「ガジェットを白色で統一してミニマルでスッキリしたデスク周りに整える」
「ごま和えを作れると副菜の幅が一気に広がります」
「3歳児、リビングを海にする」
具体例
「100日間おなじ商品を買い続けることでコンビニ店員からあだ名をつけられるか」
「18年間料理を続けてたどり着いた、簡単で続けられる自炊のコツ5つ」
「リモートワーク5年目・2歳児ママがおすすめする”家族全員在宅ワーク”の乗り越え方」
実践に取り入れようと思ったこと
知ってはいたものの、やはりやらなきゃな、と思ったことがいくつかありました。
最初から構成を考える
分かっているけれどサボりがち…
去年の「1回転目」で頭の中は出し切ったので、材料が構造化された状態の「2回転目」からはちゃんとやろうと思います。
印象的で分かりやすい一文を入れる
素直な感覚に訴えかける(ユーモアなど)
ビジネス文書になれた身には、何となく避けがち。改めて意識します。
タイトルには結論や具体例を入れる
お手本を見ると、私はもっと説明的な方が良さそうです。
「今の読まれ方」を改めて確認
今の読まれ方と、それに合わせた書き方も分かりました。
まとめより体験
ネットで見たような「情報」より、リアルで独自の事例が好まれます。
もちろん、中身としては役立つ情報が求められるのですが、タイトルに情報感があると嫌がられるようです。
リーチよりファン
多くの人の目を引くための紋切りの表現や煽りへの嫌悪感も広まりつつあります。
自分らしく誠実に、自分に合った人に届ける、というのがキモになりそうです。
スマートフォンでのながら見が前提
ターゲットが読むべき理由が即座に伝わるように。最初に結論を述べ、頭から読めば分かり、疑問が生じれば即座に解決。文章は短く、ひらがなを多く、見やすいように改行。
要は、スマートフォン上でたまたま目にした瞬間に読もうと思えるもの、流し読みで頭に入るもの、ということです。
小画面に大量の情報が流れ、「読み方」も変わった
コンテンツは山ほど流れていくため「これは読む価値がありそうだ」と即座に分からないものはクリックしないし、開いても「パッと見」でサっと読めなそうなら閉じてしまいます。
読み始めても、疑問や嫌な気持ちが生じたらすぐに読むのをやめてしまうでしょう。
メッセンジャーやTwitterなど、短い文章をポンポン読むことが増え、長い文章はなかなか読む気になりません。
スマートフォンの小さな画面では、PCで普通の長さ文章が長文に見えます。
自分の「読み方」もそんな風になっていることに気づきます。環境に合わせて読み方が変わっているのです。
「押し付け」は嫌がられる
大量の情報の中で見てもらう「目を引く」書き方も、あからさまなものや、パターン化されたものは、嫌な感じを持たれます。
いかにもSEO対策ぽい書き方、上から目線や、煽るような文章など、私も確かに読む気が失せます。
上で紹介した「UXライティング」でも、読み手が共感してくれることを重んじます。
人の心を無理に刺激して、見る人の「量」を追うよりも、自然に共感してくれる「ファン」を増やす方が良いようです。
まとめ
構成
・「どんな立場」で「誰に」書くか明らかに
・「テーマ」は1つに絞る
・最初に構成を書く
(例:テーマ→理由→本文→まとめ)
・内容をイメージできるタイトル
(最初に結論、具体例)
書き方
・相手が共感できる+役立つ情報
・最初に価値を示す+自然な流れ
・易しい、短い、見やすい、アクセント、ユーモア
参考:セミナー内で紹介された記事
ついでに自分のもw(ビジネス文書寄り)
◆執筆者 高橋龍征 / Takahashi Tatsuyuki
conecuri合同会社 代表 WASEDA NEOプロデューサー 情報経営イノベーション専門職大学 客員教授
大手システムインテグレーターの営業、経営企画を経験後、MBAを経て、ソニー、Samsungで事業開発を中心としたキャリアを歩み、事業創造支援家として独立。インキュベーター立ち上げや欧州企業の日本進出を支援後、スタートアップ共同創業(取締役COO)を行う。
早稲田大学の社会人教育事業「WASEDA NEO」プロデューサー就任を機に、事業開発や人材育成のためのセミナーづくりを本業とし、大学、企業、メディアからの受託や自身主催で、年間200件の企画を実現するようになる。
2020年、conecuri合同会社を設立。マーケティングセミナーの企画、社会人向け講座や企業研修の開発、それらを通じた事業創造を支援している。
新型コロナを機に、セミナーを一気にオンラインにシフトさせ、その知見を『オンライン・セミナーのうまいやりかた』として出版した。
また、13年以上複数のコミュニティ運営に携わる実践家として、大手企業や学校のコミュニティづくりも支援している。
早稲田大学 第一文学部 哲学科 東洋哲学専修 卒業 早稲田大学大学院 ファイナンス研究科 修了 青山学院大学ワークショップデザイナー育成プログラム 修了 JVCA ベンチャーキャピタリスト研修 修了
◆著者プロフィール
株式会社まーけっち 代表取締役社長 山中思温
マーケティングリサーチのシステムとデータの提案営業を経験後、 最年少で事業部を立ち上げ、若年層国内ナンバーワンのユーザー数を達成。
リサーチの重要性と併せて、コストや施策への活用の課題を痛感し、中小・スタートアップでもリサーチやマーケティング施策の最適化をより手軽に利用できるようにする為、リサーチ×マーケティング支援事業の”株式会社まーけっち”を創業。