リサーチ
モニター調査とは?モニター調査の種類やメリット・デメリットについて徹底解説
2023.06.09
モニター調査とは、商品やサービスなどの意見を集める調査方法を指します。
他にも「モニター調査のメリット・デメリット」や「モニター調査の流れ」についても解説します。
ぜひこの記事を参考に、モニター調査について理解を深めてみてください。
また「座談会モニターとは?」について知りたい方は、こちらにて解説をしておりますので、ぜひ確認してみてください。
モニター調査とは?
モニター調査とは、商品やサービスなどの意見を集める調査方法を指します。
使用頻度や調査機関などの項目を定めて繰り返し調査すると、調査対象者の心理状態の把握にもつなげられます。
具体的に以下のようなマーケティング戦略が可能です。
- 新商品開発
- サービス改善
- 商品やサービスの認知度アップ
- 顧客満足度の向上
また、モニター調査にはさまざまな種類があるので、目的に合っている調査方法を行うことで、より正確なデータ収集ができ、効果的なマーケティング戦略にもつながります。
モニター調査の種類
モニター調査の種類については、以下が挙げられます。
- インターネット調査
- 郵送調査
- サンプル調査
- 個別インタビュー
- グループインタビュー
それぞれのモニター調査について紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
インターネット調査
インターネット調査とは、調査対象者からインターネット上でアンケートを行う調査方法で、オンラインリサーチとも呼ばれています。
アンケートを実施する工程を削減できるので、低コストで調査を行えるメリットが挙げられます。
大規模な調査でも、短期間で回答を集められるので、サービスの改善やイメージ調査など幅広いマーケティングに対応できます。
しかし、調査対象者が多くいるので、不正な回答が集まってしまうリスクがあるので、あらかじめ注意が必要です。
郵送調査
郵送調査とは、文字通り調査票を郵送して、調査対象者に回答・返送してもらう調査方法を指します。
インターネットに慣れていない方も調査対象にできるので、幅広い層を対象に調査ができるメリットが挙げられます。
地域に限定した調査ができたり、素直な意見が集まりやすくなるので、より正確なデータ収集ができます。
デメリットについては、調査を実施するにあたって発送や回収などの手間がかかってしまうなどが挙げられます。
サンプル調査
サンプル調査とは、調査対象者の自宅にサンプルを送付して、使用した感想を調査する方法で、ホームユーステストとも呼ばれています。
化粧品や家電製品、自宅用筋トレグッズなど幅広いジャンルのサンプル調査を行います。
個別インタビュー
個別インタビューとは、調査対象者とインタビュアーが1対1で感想や意見を聞き取る調査方法を指し、デプスインタビューとも呼ばれています。
直接話し合いができるので、デリケートな内容や本音などが聞きやすいメリットが挙げられます。
また、他の調査方法ではできない、調査対象者の深層心理やニーズなどの把握がしやすくなります。
しかし、質問内容によっては、偏った意見が得られやすくなるので注意が必要です。
グループインタビュー
グループインタビューとは、インタビュアー1人に対して、調査対象者が4~6人で調査を行う方法です。
幅広い意見が集まりやすく、比較的短時間で調査を実施できるメリットが挙げられます。
多数人で話し合いができるので、相乗効果で貴重な意見を聞き出せる可能性も高くなります。
デメリットは、本音の意見が聞けない恐れがあったり、インタビュアーの技量にも左右されやすくなります。
モニター調査のメリット
モニター調査のメリットについては、以下が挙げられます。
- 商品やサービスの認知度向上につながる
- 顧客満足度アップにつながる
- 新商品の開発や改善に役立つ
それぞれのメリットについて紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
商品やサービスの認知度向上につながる
モニター調査は、商品やサービスの認知度向上につながるメリットが挙げられます。
インターネット調査やサンプル調査などを実施すれば、多くのユーザーの目に止まりやすくなるので、商品やサービスの認知度アップにつながります。
このように、モニター調査は、データ収集はもちろん、商品やサービスのPRも可能です。
顧客満足度アップにつながる
モニター調査は、多くのデータを集められるので、顧客目線で改善点を把握できるので、顧客満足度アップにもつながります。
商品やサービスに対して「この箇所を改善して欲しい」や「このような商品やサービスが欲しい」などのユーザーニーズの把握が可能です。
また、既存顧客の意見が反映されれば、ロイヤリティの向上やファン化などにもつながるメリットが挙げられます。
新商品の開発や改善に役立つ
モニター調査を実施すると、社内だけの意見だけでなく、幅広いユーザーの意見や視点などの情報収集ができるので、新商品の開発や改善に役立つメリットが挙げられます。
新商品のサンプル調査を実施すれば、その商品に対して忖度のない意見を集めることが可能です。
モニター調査を実施するには、手間やコストがかかってしまいますが、新商品の開発や改善に役立つので、費用対効果は高いと言えるでしょう。
モニター調査のデメリット
モニター調査のデメリットについては、以下が挙げられます。
- コストや時間がかかる
- 対象者に偏りが出てしまう
それぞれのデメリットについて紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
コストや時間がかかる
調査方法の種類によって異なりますが、コストや時間が掛かってしまうデメリットが挙げられます。
会場調査やインタービュー調査などについては、謝礼や会場費、ノベルティを準備する必要があるので、調査対象者が増えてしまうと、その分費用が高くなってしまいます。
調査方法によってもコストや時間が大きく異なるので、あらかじめ複数の調査方法を比較して最適なモニター調査を行うようにしましょう。
また、コストや時間をかければ正確なデータを得られるというわけではないので、注意が必要です。
対象者に偏りが出てしまう
モニター調査は、対象者に偏りが出てしまうデメリットが挙げられます。
対象者に偏りが出てしまうモニター調査の種類については、以下が挙げられます。
モニター調査の種類 | 内容 |
会場調査 | 会場にいるユーザーだけが調査対象 |
市場調査 | 調査員が調べている範囲だけの対象者 |
インターネット調査 | インターネットが利用できるユーザーだけが対象者 |
上記のように、インターネット調査では、パソコンやスマートフォンに慣れている20代~40代が調査対象であれば問題ありませんが、高齢者を調査対象にしている場合には、向いていないモニター調査の種類と言えます。
モニター調査を実施する前には、調査対象に対してどのモニター調査の種類が最適かどうか入念に確認をしましょう。
モニター調査の流れ
モニター調査の流れについては、以下が挙げられます。
- 企画作成
- 調査方法の選定
- モニター調査の実施
- 調査結果の分析
それぞれの流れについて紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
企画作成
モニター調査を実施する前には、調査の目的や使用用途を明確にする必要があるので、企画作成を行う必要があります。
モニター調査の企画作成例として、以下が挙げられます。
- 顧客満足度アップのためにターゲットニーズを把握したい
- 売上げアップのために購買行動を調査したい
- 商品やサービスに改善に向けてターゲットの不満点を知りたい
上記のように、目的や使用用途を明確にしたら、仮説を立てていきます。
あらかじめ仮説を立てておけば、調査結果の違いを分析でき、ユーザー認識の違いの把握にもつながります。
調査方法の選定
企画作成が完了したら、調査方法の選定を行います。
調査方法によって、得られる情報が異なるので、調査する目的や使用用途に最適な調査方法を選ぶようにしましょう。
例として、新商品やサービスに対してイメージを把握したい場合には、インターネット調査が最適と言えます。
また、ユーザーの生の声を聴きたいのであれば、サンプル調査が最適と言えるでしょう。
調査方法の選定が完了したら、調査項目を整理して、質問内容の作成を行います。
モニター調査の実施
次にモニター調査の実施を行います。
モニター調査を実施したら、期限までに回答を集められているか、目標の回答率に達しているのか、などの確認が必要です。
期限が長い場合には問題ありませんが、期間が短くて、複数のモニター調査を行う場合には、スケジュール管理をするようにしましょう。
また、精度の高いデータを集めたいのであれば、モニター調査を実施する前にスクリーニング調査を行うのをおすすめします。
調査結果の分析
モニター調査の実施が完了したら、最後に調査結果の分析を行います。
調査結果の分析方法として、以下が挙げられます。
調査結果の分析方法 | 特徴 |
単純集計 | 回答者を一覧にして、大まかに集計できる方法。 |
クロス集計 | 全体の回答をグループに分けて集計する方法。 |
上記のように、調査結果に対して性別や年齢などのグループに分けると、別の視点から情報を得ることにもつながります。
モニター調査がおすすめの企業の特徴
モニター調査がおすすめの企業の特徴については、以下が挙げられます。
- ブランディングを強化したい
- 商品やサービスの品質を向上させたい
- 販路を拡大したい
それぞれの特徴について紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
ブランディングを強化したい
モニター調査は、ブランディングを強化したいと思っている企業におすすめの調査方法と言えるでしょう。
ブランディングとは、自社の考え方や価値観を多くのユーザーと共感して、認知度の向上や他社との差別化を図る手法を指します。
モニター調査を活用すれば、自社の商品やサービスへの認知度や共感度を調査が可能です。
新商品や新サービスを検討している企業にもモニター調査はおすすめです。
商品やサービスの品質を向上させたい
モニター調査は、既存の商品やサービスの顧客満足度や不満度などを調査できるので、商品やサービスの品質を向上させたい企業に向いている調査方法です。
モニター調査を実施しないで、商品やサービスの口コミだけでも品質の向上が可能ですが、手間やコストが無駄にかかってしまうリスクがあるので注意が必要です。
販路を拡大したい
モニター調査は、特定の地域だけでの商品・サービスの認知度や普及率を調査できるので、販路を拡大したい企業にもおすすめの調査方法です。
例として、郵送調査で特定の地域だけに調査票を送ることで、販路を拡大したいエリアの事前調査が可能です。
また、街頭調査や電話調査などを実施すると、さらに細かく地域を絞って調査ができます。
モニター調査について理解を深めよう!
今回は、モニター調査について知りたい方に向けて、モニター調査のメリット・デメリットやモニター調査の流れを紹介しました。
モニター調査の種類については、以下が挙げられます。
- インターネット調査
- 郵送調査
- サンプル調査
- 個別インタビュー
- グループインタビュー
今回の記事を参考に、モニター調査について理解を深めてみてください。